Column

将来はプロ入りも狙える!明治神宮大会で印象に残った9人の逸材たち【大学生総括】

2019.11.26

 明治神宮大会の大学の部は、慶応義塾大が優勝した。まず前編ではプロ入りした10名について紹介したが、今回は将来のプロ入りが期待できる可能性を持った逸材を紹介したい。

将来はプロ入りも狙える!明治神宮大会で印象に残った9人の逸材たち【大学生総括】 | 高校野球ドットコム前編はこちら!

神宮大会に登場したドラフト指名10選手のパフォーマンスを評価!即戦力になりうるのは?【大学生総括】

将来はプロ入りも狙える!明治神宮大会で印象に残った9人の逸材たち【大学生総括】 | 高校野球ドットコム高校生を紹介したコラムはこちら!

高橋宏、下ら令和最初の神宮大会で輝いた好投手たち【明治神宮大会】

明治神宮大会に出場した野手はやはりタレント揃い!来春の進化が楽しみな逸材を徹底紹介! 【神宮大会総括】

神宮大会で躍動した次世代のドラフト候補

 まず4年生では森翔平(関西大)を挙げたい。実力は社会人2年間で実績を残せば、プロに行ける実力を持った投手だった。

 今永昇太(横浜DeNA)を思い出させるようなフォームから繰り出す140キロ後半の速球、130キロ前半のカットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分ける完成度の高さは、素晴らしいものがあった。

 ブレイクする時期が遅かったが、もし神宮大会のピッチングを早い段階ができれば、プロ入りしてもおかしくなかった。ぜひ社会人2年間で評価を上げてほしい。

将来はプロ入りも狙える!明治神宮大会で印象に残った9人の逸材たち【大学生総括】 | 高校野球ドットコム
木澤尚文(慶応義塾大)

 大学3年では最速151キロのストレートを連発した木澤尚文(慶応義塾大)。130キロ後半のカットボール、スプリットと1つ1つの球種の精度は一級品。過去にドラフト上位指名を受けた大学生と比較しても、そん色ないボールで、常時150キロ前後投げられる投手が1年間活躍すれば、1位も十分あり得るだろう。来年のドラフト市場は投手が弱い。ぜひ来年1年はエース格として活躍することを願いたい。

 神宮大会では悔しいピッチングに終わったが、149キロ左腕・山野太一(東北福祉大)も最速145キロを計測したストレートの威力、キレのあるスライダーは別格でだった。まだフォームのバランスを崩しているようで、この1年でどこまで立て直せるか注目していきたい。来年のドラフト市場を考えれば、しっかりと実績を重ねれば上位は狙える逸材だ。

将来はプロ入りも狙える!明治神宮大会で印象に残った9人の逸材たち【大学生総括】 | 高校野球ドットコム
五十幡 亮汰(中京大)

 大学3年の野手では五十幡 亮汰(中央大)の脚力の高さ、俊足を生かした中堅守備は超一級品。東海大戦では、強肩捕手・海野隆司から盗塁を決めたプレーは見事だった。打撃も高校時代と比べると、力強さは出ている。来年1年は打撃面でしっかりと成績を残していきたい。

 

 赤尾光祐(東海大札幌キャンパス)は、2試合で強打を発揮。パワフルな打球が印象に残った。地方リーグの強打者なだけに、露出が少ない。それだけにプロ入りを実現するには、来春のパフォーマンスが問われるだろう。

 鳴門渦潮時代から心がけているフルスイングに磨きがかかり、さらに強肩を生かしたスローイングも魅力的。期待の大型遊撃手としてこの2年、どんな実績を積み重ねていけるか楽しみだ。

 金沢学院大の松井友飛も189センチの大型右腕。伸びやかな投球フォームから繰り出す140キロ前半の速球、スライダー、フォークともに勢いがあった。

 短いイニングになったが、佐田健介(九産大)のピッチングも印象に残った。高校時代はエース格として期待されるも、ケガにより控え投手に。しかしこの2年で、競争が激しい九産大投手陣のベンチ入りし、角度のある常時140キロ前半のピッチングはドラフト候補としてチェックする必要があった。

 また、東海大の宮路 悠良もバランスの良いピッチングフォームから繰り出す常時140キロ中盤・149キロの速球、キレのあるスライダーを武器にしたピッチングは勢いがあった。しっかりと指がかかった時の140キロ後半の速球はドラフト指名級で、かつて東海大高輪台のエースとして神宮で投げていた姿と比べると見違えるようなボールを投げていた。計9イニングを投げて自責点4の力投。まだところどころで甘く入ることはあるが、来年はエース・山崎伊織ともに活躍が期待されるだろう。

明治神宮大会

<<大学の部>>

日程詳細・応援メッセージ
トーナメント表

記事=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.16

【群馬】前橋が0封勝利、東農大二はコールド発進<春季大会>

2024.04.16

社会人野球に復帰した元巨人ドライチ・桜井俊貴「もう一度東京ドームのマウンドに立ちたい」

2024.04.17

「慶應のやり方がいいとかじゃなく、野球界の今までの常識を疑ってかかってほしい」——元慶應高監督・上田誠さん【新連載『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.1】

2024.04.16

【12球団4番打者成績一覧】開幕ダッシュに成功した4番はOPS1.1超のWBC戦士!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!

2024.04.12

【九州】エナジックは明豊と、春日は佐賀北と対戦<春季地区大会組み合わせ>

2024.04.11

【埼玉】所沢、熊谷商、草加西などが初戦を突破<春季県大会地区予選>

2024.04.11

【千葉】中央学院は成田と磯辺の勝者と対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード