第971回 部員13名で旋風起こす八重山農か?主砲が打率10割と大暴れの美里工か?【秋季沖縄県大会準々決勝 展望・後編】2019年09月27日

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【目次】
[1]投打のバランスで勝負する八重山農
[2]経験豊富の美里工が軸のC、Dブロック

 69回目を数える沖縄県高校野球秋季大会は24日、3回戦を終えベスト8が出揃った。新人中央大会覇者の沖縄水産をはじめ、本部美里工と新人4強のうち3校が順当に勝ち上がってきた中で、部員僅か13名の八重山農が旋風を巻き起こすなど、大会を通して成長してきたチームも多い。そこで8強がぶつかる準々決勝を中心に、ここから上の展望を書いてみようと思う。

【前編はコチラ】
宿敵同士の再戦か?それともジャイアントキリング達成か?【秋季沖縄県大会準々決勝 展望・前編】

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秋季沖縄県大会トーナメント表

投打のバランスで勝負する八重山農



2番の大浜圭人(八重山農林)は打率6割を記録する

【宜野湾―八重山農】

  3試合で4失点の宜野湾。濱川と宮里の二枚看板が力を遺憾なく発揮している。濱川が被打率.186、奪三振率7.94の好成績を残せば、宮里も新人中央大会準優勝の具志川商を1失点完投。どちらをマウンドに送っても計算が成り立つのは、池宮城監督にとってもこの上なく頼もしいに違いない。

 チーム打率.318の打線を引っ張るのは4番大城。毎試合安打で打率は5割。具志川商戦は一人で4打点を叩き出した。長打率も高く8割を超える。

対する八重山農は投打でバランスが良い。サイドハンドのエース親里は3試合12イニングを投げて無失点。奪三振率は8.25。被打率は圧巻の.122。制球も良くK/BBは5.50と、全く隙がない。大会を通しても三本指に入る好投手だ。もう一人の垣本も12イニングを投げ被打率は.136と秀逸。

 この二人だけでも凄いのに、3試合で25得点と打線も本物ときた。1番久貝が打率.556、2番大浜が打率6割ちょうど。ホームランと三塁打も記録している久貝は8得点するなど、この二人の出塁率の高さがそのまま得点力となっている。

この両者の対戦、八重山農が6-4で若干有利と読む。やはり親里の存在が大きい。この時期にこれだけ完成されたサイドスローは、高校生ではなかなか打てないだろう。宜野湾打線が大振りせず、右方向への強い打球を心掛けても厳しい。それだけ親里の今秋の出来は素晴らしいのだ。宜野湾は濱川と宮里で八重山農打線を抑え、1点勝負に持ち込みたい。

【次のページ】 経験豊富の美里工が軸のC、Dブロック

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八重山農林vs前原【沖縄県 2019年秋の大会 第69回沖縄県高等学校野球秋季大会】
宜野湾 【高校別データ】
具志川 【高校別データ】
美里工 【高校別データ】

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プロフィール

當山 雅通
當山 雅通
  • 生年月日:1972/01/04
  • 出身地:沖縄県金武町生まれ。現在は沖縄市在住。
  • ■ 野球はもちろんだが、一番好きなのは球児たち。純粋で真っ直ぐな野球小僧を見ると自分のことのように嬉しくなる。
  • ■ 学生時代は、野球、サッカー、バドミントン、駅伝など多くのスポーツを経験。現在は、合計4チームの学童軟式野球チーム(主に4年生以下の低学年専属)を見てきており、やっぱり自分は野球が好きなんだなと実感。現在はオファーがなくコーチ業も休業中(笑)。だが10月に3歳になる三男坊が野球を始めたら、また復活する野望を隠し持っている(笑)夢は三男坊が甲子園へ連れて行ってくれることだが、まずは野球へ興味を持つようにしむけるようにと、現在悪戦苦闘中である(笑)
  • ■ 2012年より、高校野球ドットコムにて沖縄中心に情報配信
  • ■ 沖縄県の野球と題したブログCBスタジアムを運営
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