第967回 秋季高知県大会を展望  「高知県の2019秋」は四国大会も見据え混戦模様2019年09月17日

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【目次】
[1]23チーム26校が覇を競う
[2]強打線・高知商vs岡豊の投手力、そして明徳義塾・高知に迫る実力校

強打線・高知商vs岡豊の投手力、そして明徳義塾・高知に迫る実力校



高知商のエースナンバーを背負う赤沢 政宗(2年)

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 では、各ブロックごとに展望を加えていこう。第1シードの高知商は持ち前の打線は健在。1年夏に甲子園で活躍した1番・西村 貫輔(2年・遊撃手・166センチ68キロ・右投右打・南国ヤングマリナーズ出身)は高校通算10本塁打を超え、俊足巧打の元山 晶斗(2年・二塁手・175センチ75キロ・右投左打・香南市立野市中出身)、二塁送球タイム2秒を切る強肩も光る山田 聡嗣(2年主将・170センチ70キロ・右投右打・高知市立朝倉中出身)らが組む中軸も安定。

 加えて高知商は課題だった投手陣も「サイドハンドにして県新人戦前によくなってきた」(上田修身監督)と成長を認める赤沢将宗(2年・175センチ69キロ・右投右打・高知市立春野中出身)がエースとして独り立ちしそうな気配。県新人戦で高知中央に競り勝った勢いを保ったまま、秋1回戦でも高知小津を4対0で完封した宿毛工との初戦を制することができれば、4強への道のりが開けてきそうだ。

 一方、最速143キロ右腕・植田ジゲンら3年生主力が抜けた岡豊も新人戦では右腕・川村 元春(2年・171センチ67キロ・右投右打・高知中出身)、左腕・田中 澪哉(2年・176センチ86キロ・左投左打・安田町立安田中出身)の2枚看板が踏ん張り、打線が少ないチャンスをモノにする必勝パターンを確立した。

 初戦は梼原魅惑のアンダーハンド・山下斗志輝(2年主将・181センチ68キロ・右投右打・世田谷リトルシニア<東京>出身)を攻略した高知追手前と、こちらも簡単な相手ではないが、先輩たちが残した「勝ち癖」を引き継ぎ、まずは3大会連続で準決勝に進みたい。



岡豊のエース・川村 元春(2年)

 一方、第2シードの明徳義塾は、甲子園メンバー20名中6名が2年生以下だった経験値が強み。智辯和歌山(和歌山)戦での丁寧な投球が印象的な新地 智也(2年・175センチ70キロ・左投左打・岡山ヤングメッツ<岡山>出身)や、新チームでは主将・捕手を務める鈴木 大照(2年・170センチ67キロ・右投右打・河南リトルシニア<大阪>出身)らを中心に、馬淵 史郎監督が長距離砲として期待をかける元屋敷 大誠(2年・左翼手・178センチ84キロ・右投右打・御浜町立阿田和中<三重>出身)などの新戦力がいかに絡んでいけるかに注目したい。

 なお、このブロックには近年安定してベスト8入りを果たしている高知工や「両投両打」の遊撃手兼投手として注目される寺田啓悟(1年・170センチ65キロ・土佐塾中)がいる土佐塾なども同居。明徳義塾としても一戦一戦を慎重に運んでいきたいところだ。

 そして第3シード・高知ブロックは最激戦区となった。高知の初戦は県新人戦ではリードオフマンとして一塁駆け抜け4.3秒台という驚異のスピードを示した濵松 圭太(1年・遊撃手・165センチ65キロ・右投右打・大津市立青山中<滋賀>卒)がいる名門・土佐高知高専の勝者。ここを超えても今大会エースナンバーを背負う最速138キロ右腕・和田 育也(2年・179センチ78キロ・右投右打・南国ヤングマリナーズ出身)をはじめ有望選手が目白押しの高知中央と、福岡佑渡(一塁手・180センチ86キロ・右投右打・大月町立大月中出身)を筆頭に1年夏から公式戦出場を重ねてきた選手たちが最終学年を迎える中村との勝者が待ち受ける。

 その高知は安岡 拳児(2年・181センチ78キロ・右投右打・室戸市立室戸中出身)の安定性が増し、県新人戦では記録員だった中越 逸斗(2年・右翼手・172センチ74キロ・右投左打・高知中出身)が戦列復帰した一方、同大会での登板がなかった最速148キロ右腕・森木 大智(1年・184センチ72キロ・右投右打・高知中出身)は秋のバックナンバーも「3」。少なくとも大会初戦は100%で戦える状態ではなさそうだ。

カギを握る「国体休み」

 今年は2回戦後が「国体休み」。ということはシード校は何とかして初戦を勝ち抜けばチームをリフレッシュして臨めることにもなる。具体的に言えば、高知・森木が準々決勝以降に万全の状態でマウンドに立つ可能性もある、ということである。

 さらに言えば、この大会を1位ないし2位・3位になるかも大きな差だ。秋季四国大会(10月26日(土)・27日(日)・11月2日(土)・3日(日・祝)・徳島県開催)においてセンバツ枠「2.5」をほぼ確実にする決勝戦進出への要件を満たすためには、1位が「2勝」のみに対し、2位は「3勝」が必要。3位に至っては2位と同じく「3勝」が必要な上に、準決勝では同県1位との対戦可能性もある。少しでも有利な状況でセンバツへの登竜門に立つためにも、「高知県の2019秋」は最初から最後まで目が離せない。

文=寺下 友徳

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反骨精神2019.09.25 love木ジョー
天下無双、リベリアスspirit
西村くそ2019.09.18 キャベツ太郎
西村かんすけざこ

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
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