第965回 【秋季愛知大会展望】伝統の私学4強に、今夏上位の至学館、星城などが絡む展開か?2019年08月29日

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【目次】
[1]中京大中京などの伝統の強豪校を軸に、今夏好成績だった至学館、星城が追う展開に
[2]今夏決勝まで進出した桜丘らを筆頭に、伝統の名門校も上位を狙う

 この夏の愛知大会は名古屋市内勢ではない、尾張地区のと東三河地区の桜丘という決勝カードになった。どちらが勝っても初優勝というフレッシュな対戦となったが、が初優勝した。

 果たして今秋はどうなっていくのだろうかと思われるが、やはり名古屋市内勢、それも伝統の私学4強が中心となっていくであろうという構図そのものは変わらないだろう。そんな愛知県の秋季大会を占ってみた。

中京大中京などの伝統の強豪校を軸に、今夏好成績だった至学館、星城が追う展開に



中京大中京・高橋宏斗

 名古屋市内予選、二次トーナメントは中京大中京東邦が2回戦で対決して中京大中京が大差で勝った。中京大中京はそのままトーナメントを勝ち上がっていって市内1位となった。

 他にベスト4には享栄愛工大名電とこの夏にセンバツ優勝校の東邦を下したということで注目された星城が残った。やはり、このあたりが有力校となっていくだろう。中京大中京は夏からのエース高橋 宏斗君がおり、打線も西村 友哉君や印出 太一君ら経験のある選手を中心に力強く優勝候補の筆頭と言っていい。

 追うのが、夏から1年生で1番をつけていた田村 俊介君が健在の愛工大名電は寺嶋大希君、平口寛人君と投手陣の駒も豊富で、やはり優勝候補の一角に挙げていい存在であろう。また、大藤敏行監督の実質2年目となる享栄は左腕の上田 洸太朗君が安定しているし、センスのいい彦坂藍斗君を中心とした打線で上位を狙う力は十分だ。

 夏ベスト4の至学館も、軸として投げた渡邉都斗君がおり、グラウンドが完成してこれまでのチームから、ややスタイル変更も目指していこうと機動力に含めて打撃力をアップしていっている。新しい至学館が、一波乱二波乱起こす可能性は十分にある。

 星城は旧チームから残った宮川怜君と坂井田悠真君が中心となるのだろうが、選手育成手腕には定評のある平林宏監督である。名古屋市二次トーナメントでは決勝進出を果たして、選手たちにも実績を上げることで自信をつけさせている。この秋季大会では、新たな戦力の台頭も十分に見られるであろう。

 今春、注目を浴びた中部大一春日丘の2校と、愛知産大工名古屋市工名古屋市工芸あたりも力はありそうだ。



安城ナイン

 甲子園初出場を果たしたは、甲子園帰りの最初の公式戦の尾張地区二次予選では初戦で愛知黎明に敗退。その愛知黎明は次戦で創立15年目という公立校の杏和に敗れている。その杏和を下したのが愛知啓成

 そして、決勝は系列校対決となったが大成が接戦で愛知啓成を下している。の躍進が刺激となって、尾張地区各校は、「自分たちも行けるぞ」という意識にもなってるであろう。誠信清林館杏和はじめ小牧佐織工小牧南などの公立勢の頑張りも期待したい。混戦から出てきた各校は粘りがありそうだ。

 西三河勢は、相変わらず10校近くがしのぎを削り合い混戦状況となっているが、昨夏の記念大会で甲子園を経験している愛知産大三河は3位校としての進出となるが、やはり安定している。

 地区予選の決勝を争った岡崎工安城は、その戦いぶりは大いに期待できそうだ。岡崎工は柵木和陽君と山田航君のバッテリーがそのまま残ったのも強みだ。安城は、加藤友嗣監督の、意表を突く采配も見物となる。さらには豊田北もどこまで食い下がるかも注目したいところだ。昨夏の東愛知大会準優勝で秋も県大会ベスト4西尾東ももちろん侮れない。

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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