第962回 【決勝戦展望】履正社vs星稜の勝負のポイント&キーマンとなる選手は?2019年08月21日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

 8月22日14時より、第101回全国高等学校野球選手権の決勝戦が開催される。履正社vs星稜のカードとなったが、互いに初優勝がかかるが、決勝戦の勝負のポイントとは?

関連記事はこちら
記録にも記憶にも残る奥川恭伸のピッチング。奥川は伝説の投手になった
甲子園で最高のピッチング!履正社のシンデレラボーイ・岩崎 峻典の活躍はまだ終わらない

過去の決勝と比べても、ハイレベルな戦いに



井上 広大(履正社) 奥川恭伸(星稜)写真:共同通信

 今春のセンバツ1回戦以来の対決となった。
 履正社は、星稜に3対0で敗れたが、この時の奥川との対戦がチームにとって大きな財産となった。履正社はその後、速球投手を攻略するために打撃フォームの修正を行い、さらには、シーズン中ながら筋力トレーニングの回数も増やして、スイングスピードを高めてきた。

 その結果、今大会では、霞ヶ浦鈴木 寛人津田学園前 佑囲斗関東一谷 幸之助明石商中森 俊介といった速球投手を攻略できる打線に仕上げてきた。現時点の奥川でさえ、すべての引き出しを使わないと抑えられない強打線だ。

 一方で奥川は、ストレートとスライダーを武器に、色々なコースにストライクが取れる上、空振りも取れる投手。
 他の速球投手と比べて、打者に対しての攻めの広さが一線を画している。ただ、奥川が持ち味を出すには、まず初回を抑えてリズムに乗ることが一つのポイントとなる。奥川はそれを理解し、フルスロットルのピッチングができるので、奥川の思い通りにいけば、この試合も完封ペースになることが考えられる。

 対する履正社は、エース・清水 大成が、中3日で試合を迎える。調子が良ければ、140キロ中盤の速球、カットボールを低めに集める投球をみせてくるだろう。緩急使ったピッチングで星稜打線を抑えていきたいところ。

 試合は、両エースが実力を発揮すれば、3点勝負の戦いとなる。そこで、勝敗の分かれ目は、奥川と清水のリズムを崩すキーマンが出るかどうか。
 履正社は、ここまで5試合連続安打中の1番・桃谷 惟吹がいる。さらに、粘れて逆方向にも打ち返すのが上手な2番・池田 凜と、6番西川 黎らがカギになるのではないだろうか。この3人を起点にチャンスを作り、3番小深田 大地、4番井上 広大が得点につなげることができれば理想的。さらに、下位打線からチャンスを作り、桃谷で還す流れにもっていきたい。

 星稜打線は、チーム最多の11安打を記録している俊足巧打の左打者・1番東海林 航介、準々決勝の仙台育英戦で1本塁打7打点の活躍を見せた期待のスラッガー・2番今井 秀輔、智辯和歌山戦でサヨナラ3ランを放ち、甲子園では18打数7安打を記録。長打力はチームナンバーワンの6番福本 陽生の打撃好調の3人に期待したい。

 令和最初の決勝は、過去の決勝と比べても、ハイレベルな戦いになることが予想される。

(記事=河嶋 宗一

関連記事はこちら
記録にも記憶にも残る奥川恭伸のピッチング。奥川は伝説の投手になった
甲子園で最高のピッチング!履正社のシンデレラボーイ・岩崎 峻典の活躍はまだ終わらない

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第114回 全国制覇の道は絶たれても、未来の一歩へ力強く踏み出そうとしている星稜【高校野球コラム】
第268回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目野手リスト一覧【ドラフト特集コラム】
第267回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目投手リスト一覧【ドラフト特集コラム】
第266回 村上宗隆を獲得できていれば巨人の未来はどうなった?巨人のスコアラー・編成部に関わった三井康浩さんが2017年ドラフトを振り返る【ドラフト特集コラム】
第255回 徳丸、前川など西日本の新2年生野手はスラッガー、巧打者揃い!【後編】【ドラフト特集コラム】
第1130回 奥川の後を継ぐコントロールピッチャー・荻原吟哉(星稜)が求めるのは「速さ」と「緻密さ」 【2020年インタビュー】
第1129回 目指すはゴジラ超えの高校通算61本塁打。内山壮真(星稜)が語る攻守の課題【後編】 【2020年インタビュー】
第1126回 チームメイト、指揮官が絶賛する秀才型野球選手・内山壮真(星稜)の魅力とは【前編】 【2020年インタビュー】
第1096回 もっと上手くなれる。経験豊富な巧打の三塁手・知田 爽汰(星稜) 【2020年インタビュー】
兵庫県選抜vs関西国際大【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
大手前高松vs星稜【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
明徳義塾vs星稜【2019年 第五十回記念 明治神宮野球大会】
第1079回 赤坂諒(上野学園) 理想は勝てる投手。次なるステージで再び革命を起こす【後編】 【2019年インタビュー】
天理vs履正社【2019年秋の大会 令和元年度 秋季近畿地区高等学校野球大会】
履正社vs京都翔英【2019年秋の大会 令和元年度 秋季近畿地区高等学校野球大会】
星稜 【高校別データ】
履正社 【高校別データ】

コメントを投稿する

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム