【準決勝展望】明石商vs履正社 中京学院大中京vs星稜の2試合は終盤まで見逃せない!
20日、第101回全国高等学校野球選手権は準決勝が開催される。今回は準決勝2試合の見所について迫っていきたい。
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第101回全国高等学校野球選手権大会
第1試合 履正社(大阪)vs明石商(兵庫)
関西決戦。お隣同士の対決で、大きく盛り上がりそうだ。履正社はここまで4チーム最多の6本塁打、最高の打率.365をマークしている。打ち合いならばどこにも負けない。ここまで4試合登板の清水大成はしっかりとコンディショニングを整えて臨めるか。関東一戦で光った変化球を低めに集める投球で打たせて取っていきたい。ただ、清水はあまり連投が利くタイプではないので、投手総動員も考えたほうがよさそうだ。
履正社は星稜の奥川恭伸に抑え込まれて対応力を磨いてきた打撃を発揮したい。
対する明石商はエース・中森俊介が先発しないと流れを持っていかれるリスクがある。打線は来田涼斗がどれだけチャンスメイクして、ポイントゲッターになれるかが勝敗の分け目になりそう。ここまで小技を駆使した攻撃も光っているが、明石商に流れを持っていくためにはここまで0打点の来田の打撃がカギになりそう。
もちろん来田が打てなくても2番水上桂、3番重宮涼、4番安藤碧がいるが、戦意を喪失させるには主役の豪打は大きなダメージになる。来田の一打席、一打席に注目したい。
この試合は5点~7点の勝負となりそう。明石商は接戦に持ち込み、勝負所で決める一打・小技を見せていきたい。履正社は強打で序盤から突き放す試合展開を見せたい。
第2試合 中京学院大中京(岐阜)vs星稜(石川)
岐阜石川と隣県同士の対決。中京学院大中京はエース・不後祐将は6,7回前後まで投げて、元謙太、赤塚健利らが投げてつなぐ形となりそう。中京学院大中京が恐れる展開は星稜vs仙台育英のような試合展開。7回まで接戦に持ち込み、お得意の逆転劇で追い詰めていきたい。
対する打線は4番藤田健斗を中心に4割以上の打者が5人おり、どこからでもチャンスを作れる。
星稜の林監督は中京学院大中京を後半に強いチームだと警戒しており、エース・奥川恭伸の起用は分析をしてから決めたいと考えたいと話していた。先発して、早めに圧倒するか、奥川以外の投手で試合中盤まで踏ん張ってもらい、試合終盤で奥川を起用して、逃げ切りたいところ。また追い上げ体制に入る中京学院大中京の反撃にあっても追いつけない程度の点差をつけていきたい。打線では1番・東海林航介、7打点の今井 秀輔、2本塁打の内山壮真あたりがカギとなりそうだ。
中京学院大中京が終盤まで接戦に持ち込むことができれば、7回から試合展開が大きく動きそう。接戦となれば、5点勝負の試合展開となりそうだ。
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文=河嶋 宗一