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星稜が登場!また明徳義塾vs智辯和歌山、津田学園vs履正社など注目カードも続出!8日目4試合の見所!

2019.08.12

 大会8日目は実力校が多く登場と見逃せない対決が多い。

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第101回全国高等学校野球選手権大会

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奥川恭伸(星稜)

第1試合 履正社(大阪)vs津田学園(三重)

 履正社は5本塁打を放った強打が持ち味。清水大成岩崎 峻典の安定感も抜群。速球投手に対する対応力は今大会でもトップクラス。

 対する津田学園前 佑囲斗の投球術にかかっている。速球一辺倒や外角主体だけでは通用しないので、いかに緩急を使うことができるか。そして前 佑囲斗は伸びのある速球を内外角へ投げ分け、スライダーを使い分けることができるかがポイントになる。

 打線は打法的にひざ元の変化球を攻められると脆さを発揮しやすく、履正社投手陣から大量点を望むのは難しそう。前の序盤のピッチングがカギ。序盤戦、うまく乗り越えることができれば、3点勝負のロースコアの接戦になりそうだ。

第2試合 星稜(石川)vs立命館宇治(京都)

 星稜奥川恭伸が完封勝利。奥川の登板が予想されるが、しかし優勝するためには奥川が投げない試合を作ることも大事になる。
 星稜は奥川以外の投手も優秀。技巧派左腕・寺沢孝多、低めに140キロ近い速球を投げ込む荻原吟哉、ポテンシャルは奥川にひけを取らないものがある 寺西成騎と投げられる投手は多くいる。

 攻撃面は打撃の状態も悪くなく、秋始まってからの課題である状況判断に応じた走塁、犠打を克服できるかがポイント。全国制覇へ向けて、星稜ナインが少しでも1回戦に比べて考えたプレーを行い、着実な試合運びを見せたい。

 対する立命館宇治高木要がどこまで丁寧な投球ができるか。得意のチェンジアップを見極められてもその上を行く投球を見せていきたい。また、京都大会で見せた集中打を甲子園の第2戦で発揮できるか。

総合力では星稜が上回っているが、まだまだ走塁、守備と隙が多い。立命館宇治は着実に攻め込んでいきたい。

[page_break:智辯和歌山(和歌山)vs明徳義塾(高知)/國學院久我山(西東京)vs敦賀気比(福井)]

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明徳義塾の安田陸(左)と智辯和歌山の池田陽祐(右)

第3試合 智辯和歌山(和歌山)vs明徳義塾(高知)

 智辯和歌山は終盤にかけて強力打線が当たり出始め、仕上がりは良い。打線のカギを握るのは、初戦で内容が良くなかった黒川史陽の復調がカギとなるだろう。エース・池田陽佑は大会に慣れて、さらに好投が期待できるだろう。

 対する明徳義塾藤蔭戦で粘り打ちで、投手の球数を投げさせたように同じような戦法でじわりじわりと追い詰めていきたい。また、明徳義塾打線は高知大会で森木大智を攻略している打線でもある。キーマンとなるのは正捕手の安田陸、対応力の高さが光る奥野翔琉など上位打線が軸となるだろう。

 接戦に持ち込むには明徳義塾の投手陣次第。左腕・新地智也はくせ球で勝負する技巧派左腕。新地だけではしのげないので、投手総動員の戦いになりそう。

 投手陣に不安がある明徳義塾だが、どんな相手でも徹底とした分析・戦略で臨むだけに、序盤戦でうまく入り込めば、3点~5点の勝負になりそうだ。

第4試合 國學院久我山(西東京)vs敦賀気比(福井)

 國學院久我山は終盤戦でも勝負できる自信がついた。バットコントロールが良い西川新、強打の捕手・宮崎恭介、勝負強いエース・高下耀介を中心に積極的に振れる打者が多い。また高下が打たれても、左の速球派・問矢大雅、本格派右腕・高芝照己が控えている。

 対する敦賀気比は好投手・笠島尚樹は、140キロを超える速球を投げ込み、さらに制球力も高く、変化球の切れ味も鋭い。ただ攻めが一辺倒になると、國學院久我山はしっかりととらえる打線になるので、走者がたまった時こそ配球を気を付けていきたい。
 バットコントロールが良く、堅守の中川宙、スラッガー・木下元秀、長打力のある高原秀郎、下位に座りながら、パンチ力のある御簗龍己が軸となりそう。守備ではリード、判断力、肩が優れた御簗龍己、守備範囲の広い中川を中心に守り勝つ。ここ最近、晴天続きでグラウンドは跳ねやすくなっており、イレギュラー気味のヒットも多い。その点を気を付けていきたい。

 國學院久我山は守備力の高い前橋育英を破っている強打を見せており、笠島にも対応できる実力は十二分に持っていて、逆境に強いメンタリティを持った選手も多い。試合の入り次第では3点勝負になることもあれば、序盤からシーソーゲームとなれば、5~8点勝負になっていてもおかしくない。

(記事=河嶋 宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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