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優勝候補・智辯和歌山、試合巧者・明徳義塾が登場!大会3日目4試合の見所!

2019.08.07

 第101回選手権大会3日目。この日は智辯和歌山明徳義塾など実力校が登場する。そんな3日目4試合の見どころを紹介したい。

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第101回全国高等学校野球選手権大会

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智辯和歌山の注目スラッガー・黒川史陽

第1試合 米子東(鳥取)VS 智辯和歌山(和歌山)

 米子東は甲子園を経験しているエース・森下 祐樹は粘り強い投球が持ち味。長打力のある福島 悠高岡本 大翔の前に走者をためることができるか。福島 康太主将は「本当に強い相手。その中でもメンタルでも上回って、終盤まで粘る試合展開にしていきたい」と意気込む。米子東は、センバツでも相手チームに応じたシフトで次々とアウトにするなど、組織的なプレーが目を引いた。粘り強い試合運びを見せていきたい。

 対する智辯和歌山は、黒川史陽を中心に対応力、長打力を兼ね備えた選手が揃い、さらに投手陣は速球派・池田陽佑など投手力が春に比べて大幅アップ。しぶとい和歌山の実力校を破ってきた実力を発揮したい。

第2試合 明徳義塾(高知)VS藤蔭(大分)

 明徳義塾は決勝で150キロ右腕・森木大智を攻略したように、試合巧者ぶりは健在。正捕手・安田陸、巧打者・奥野 翔琉古澤 怜大を中心に着実に点を重ねる。

 藤蔭は、強豪校を立て続けに破った地力は侮れない。4番・塚本修平を中心に振れる打者が揃い、速球派、技巧派にも対応する。投げては小宮大明、本格派・片平真のリレーで逃げ切りたい。

 勝負は序盤。藤蔭がどれだけあっと言わせる攻撃を見せるか。明徳義塾は高知大会で見せてきたチャンスを着実にものにする攻撃力、戦術を発揮していきたい。

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エース・梶塚彪雅(前橋育英)

第3試合 前橋育英(群馬)VS國學院久我山(西東京)

 関東勢対決。基本を大事にしてきた前橋育英は洗練された内外野守備はスピード、確実性ともに全国レベル。エース・梶塚彪雅は制球力、フィールディング、クイックともにハイレベル。ただボールが揃いすぎる傾向があるので、それを注意していきたい。野手では捕手・ 須永 武志、二塁手・剣持 京右、強肩・丸山 大河と打力も高いこの3人を中心に着実に点を重ねたい。

 対する国学院久我山は尾崎監督が語るように、強豪を破ってきた勢いを見せていきたいところ。年末、東京代表としてキューバ遠征を経験して、攻守ともに成長した大型捕手・宮崎恭輔が攻守の要。制球力の高さが光る高下耀介、左の速球派・問矢大雅、本格派右腕・高芝照己の起用もポイントとなりそうだ。

第4試合 敦賀気比(福井) VS 富島(宮崎)

 毎年、強打を見せる敦賀気比だが、上間洸太主将は「今年の守備のチーム」と語る。制球力の高い笠島尚樹、本格派・黒田悠斗の2人がキーマン。打線はミート力が高い1年生・大島正樹、左のスラッガー・木下元秀など好投手に対しても着実な試合運びで点を重ね、逃げ切るスタイルで2年連続の福井王者となった。この試合でも大島、木下がキーマンとなりそう。

 富島は宮崎大会で42回を投げて、自責点0の好投を見せた黒木 拓馬を中心に守り勝つ野球が持ち味。打率6割を超える巧打者・松浦 佑星に注目。宮崎大会でも集中打を見せ、強豪校を続々と破ってきた。

 初出場で、緊張もかかる初戦でしっかりと試合に入れるか。今大会、前評判が高い選手、チームでも、うまく試合に入って行けず、敗れたチームもある。

 守備を磨き、昨夏出場の選手が残る敦賀気比は経験値の高さを発揮し、安定した試合運びを見せれば、序盤から試合の流れをつかみそうだが、富島は自分たちの野球を発揮したい。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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