目次

[1]東海大相模の強さを感じた2試合 ベスト4進出チームの総括
[2]ベスト8敗退の横浜高校の課題

 今年の神奈川大会は東海大相模の優勝で幕を閉じた。そんな神奈川大会を徹底総括したい。

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第101回 全国高等学校野球選手権 神奈川大会

東海大相模の強さを感じた2試合 ベスト4進出チームの総括


 今年の東海大相模はエグイ強いチームだなと思った瞬間が2つある。春季大会の日大藤沢戦ではいきなり2点の先行を許す苦しい試合展開。それでも、好左腕・武富 陸を攻略して最終的には7対3で勝った。最初は武富が繰り出す140キロ前後の速球、切れのある変化球に苦しみながら、ファールで粘り、球数を重ねながら、終盤にボールが浮いてきたところを着実に逃さず、攻略する場面を見て、恐ろしさを感じた。

 2つ目は準決勝の山村学園戦。この試合では左腕・和田 朋也の対応に苦しみ、6回まで0対1とリードを許す展開。その間、何度もピンチをまねきながらも堅い守備で点を与えない場面が目についた。打撃型のチームは簡単なミスで点を与えてしまう傾向があるのだが、東海大相模はピンチの場面でも慌てない。そういうところの強さを感じた。

 だから関東大会の優勝も、練習試合で奥川 恭伸星稜守備陣の隙をついて5得点を奪って勝ったのも驚きはない。もちろん、夏の神奈川制覇もだ。

 神奈川決勝では、24得点を奪い、戦後の神奈川大会決勝の最多記録を更新。鵜沼 魁斗山村 崇嘉西川 僚祐の2年生スラッガートリオ。二刀流・遠藤 成が決勝戦で本塁打を放った。パワー面だけではなく、手を緩めない積極的な攻撃、走塁は隙がなかった。また投手陣は石田 隼都紫藤 大輝野口 裕斗冨重 英二郎諸隈 惟大 と遠藤の6人で運用を進めて継投策で逃げ切った。甲子園でも優勝候補として臨んでくれそうだ。

 準優勝の日大藤沢は序盤から厳しいブロックを勝ち上がった3回戦では好左腕・佐藤 一磨擁する横浜隼人にサヨナラ勝ち、準々決勝では試合巧者の鎌倉学園に4対1で競り勝ち、準決勝の桐光学園には終盤に突き放し7対5で勝利。ただ、準々決勝、準決勝で完投勝利したplayer]武冨陸[/player]は決勝戦で精彩を欠いた。武富は今大会144キロを計測するなど成長を見せたが、疲労の影響は隠せなかった。それでも次の世代は楽しみな選手が多い。今大会3本塁打を放った強打の捕手・牧原 巧汰、4番を打ち、次のチームでは投手としての活躍も期待される姫木 陸斗を中心に力のある選手が多い。決勝戦で大敗した悔しさは日大藤沢ナインのエネルギーになるはず。力のある選手が多いこの世代こそチャンスだ。

 ベスト4の桐光学園谷村 然安達 壮汰冨田 冬馬を中心とした強力投手陣、鈴木 智也、俊足巧打の大型遊撃手・楠本 龍聖、安達を中心とした打線も強力だった。優勝を狙える戦力だったが、神奈川を勝ち抜く厳しさを実感する。まだ投打の柱・安達が残る。どのようにチーム作りをしていくのか、楽しみだ。

 ベスト4の相模原は佐相監督の指導により毎年、強打のチームを作り上げるが、今年の完成度は例年以上だった。今大会4本塁打を放った温品直翔を中心とした破壊力ある打線で、投手力のある湘南学院横浜を破り、今大会一のサプライズとなった。また、来年も強豪私学を脅かすチームを作り上げるか注目だ。