第937回 【埼玉大会総括】花咲徳栄5連覇達成!2019年夏を熱くした埼玉の強豪たち2019年07月30日

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【目次】
[1]花咲徳栄ら、4強に勝ち残ったチームを総括
[2]埼玉を勝ち抜くことの難しさを感じさせる大会だった

 今年の埼玉大会を制したのは花咲徳栄だった。実力校が多く登場し、熾烈を極めた埼玉大会を振り返っていく。

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第101回 全国高等学校野球選手権 埼玉大会

花咲徳栄ら、4強に勝ち残ったチームを総括



韮澤雄也(花咲徳栄) ※春の埼玉県大会・伊奈学園戦で撮影

 全7試合で92得点。1試合平均得点13.14得点と圧巻の攻撃力を発揮した花咲徳栄。主砲・ 井上 朋也 、U-18代表候補・韮沢 雄也羽佐田 光希橋本 吏功 を中心とした打線の破壊力は全国トップクラス。課題となった投手力も埼玉大会でノーヒットノーランを達成したエース左腕・中津原 隼太和田 慶悟岩崎 海斗高森 陽生岡崎 孝太の5投手が登板し、安定した投球を披露。プロ注目の力量があるわけではないが、どの投手も試合が作れるので、試合展開に応じて継投ができる。内外野の堅い守備、次の塁を果敢に狙う走塁と隙の無いチームへ成長した。激戦区の埼玉でも花咲徳栄は長くリードすることになりそうだ。

 準優勝の山村学園は、立教新座熊谷商など強豪校が続々とぶつかるブロックに入ったが、それでも地力の高さを発揮して準優勝。投手陣では左腕・和田 朋也、1年生左腕・小泉裕貴も台頭したことで、戦い方に幅が出てきた。打者では強打の捕手・橋本 大樹、強打の三塁手・小林 匠を中心に打線のレベルも県内上位。この1,2年ですっかりと地位を高めた山村学園。新チームでは小泉、スラッガーの平野裕亮が残る。秋も実力校として注目されそうだ。



島村大樹(大宮東) ※春の埼玉県大会・東農大三戦で撮影

 ベスト4の春日部共栄は投打の大黒柱・村田 賢一を援護しようと、打線のレベルアップが著しい。初戦の所沢戦から3本塁打が飛び出すなど計5本塁打。石﨑 聖太郎平尾 柊翔を中心とした打線の破壊力は県内屈指。村田は6試合中、4試合が完投。改めて鉄腕ぶりを発揮した。今年の主力はほぼ3年生。残る不動のレギュラーは平尾のみになるが、そこからどうチーム作りをしていくのか、注目をしていきたい。

 ノーシードから勝ち上がった大宮東は4回戦でエースの島村 大樹が史上2人目となる1試合2本の満塁打を達成。また島村は5回戦の上尾戦でも逆転サヨナラのきっかけとなる適時二塁打を放った。島村は打撃のメカニズムを見ても無駄がなく、対応力の高さを誇り、さらに投手として140キロ前後の速球を低めに投げ分ける制球力の高さが光る。古豪の上尾を破った勢いで市立川越を下し、ベスト4進出。高い守備力を誇り、メカニズムを見てもしっかりと腰を使ってフルスイングできる打者が多く、佐藤亮太、増田晟也の二遊間、2年スラッガー・小河原凱など逸材が残るだけに楽しみだ。

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立教新座 【高校別データ】
コメント (1)
徳栄県大会優勝おめでとう2019.08.01 唐澤寛史
埼玉で、5連覇おめでとう。
20数年前に卒業し、岩井監督が新任できた時代です。
二年前のように甲子園優勝に向けて頑張って下さい

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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