第935回 センバツ1勝の第1シード高松商中心も 各校タレント多く、波乱要素は十分【香川大会展望】2019年07月13日

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【目次】
[1]高松商・春夏連続出場のカギは「香川 卓摩の状態」
[2]強豪ぞろいの尽誠学園、四国学院大香川西ゾーン

強豪ぞろいの尽誠学園、四国学院大香川西ゾーン



四国学院大香川西のエース・青山 友亮(3年)

*第3シード・尽誠学園ゾーン

 「春の県大会が終わってから振り込んだことで右中間方向にも長打が打てるようになった」4番・永尾 斗摩(3年主将・捕手・186センチ96キロ・右投右打・大阪八尾ボーイズ<大阪>出身)が高校通算本塁打30本を超えるなど、こと打線に関しては四国屈指のポテンシャルを有する第3シード・尽誠学園。ただ、このソーンには軒並み強豪がそろった。

 まず50メートル走6秒1の前川 遼太(3年・中堅手・162センチ63キロ・右投右打・高松市立龍雲中出身)や最速138キロ右腕・宮脇 大治(3年・179センチ72キロ・右投右打・高松市立国分寺中出身)らタレントぞろいの高松西は四国2年生屈指の強肩を誇る松野 一也(捕手・165センチ68キロ・丸亀市立南中出身)が中心選手の坂出商と初戦で激突。

 また、7月3日より「勢いを持たせて夏に向わせてあげたい」と話す元・京都翔英監督の太田 弘昭副部長が代行監督を務め、最速147キロ右腕・加茂 優太(3年・174センチ72キロ・右投右打・大阪生野リトルシニア<大阪>出身)も制球力をテーマに回復急な藤井学園寒川は、四国選抜オーストラリア遠征メンバーの井上 治樹(3年主将・遊撃手・176センチ74キロ・右投左打・善通寺市立西中出身)が「走塁への意識が高まった」ことで高知明徳義塾にも練習試合で勝利。最速140キロの内田 悠太(2年・175センチ66キロ・右投右打・高松市立国分寺中出身)も控える大手前高松高松東の勝者を待ち受ける。

 ちなみに尽誠学園の初戦も曲者・観音寺総合。「尽誠学園相手の練習は積んでいます」と土井 裕介監督も語るように「自分たちの野球をさせない」相手に対し、いかなる先手を打てるかも、尽誠学園が3年ぶり甲子園への扉を開けるためのポイントとなりそうだ。

*第2シード・四学大香川西ゾーン

 ゾーン9校中、6校が甲子園出場経験校というここも激戦区。四学大香川西は「細かいミスをなくして少ないヒットでも点を取りたい」と意気込み高校通算16本塁打(6月21日時点)の4番・広岡 寿将(3年主将・中堅手兼投手・右投右打・186センチ73キロ・箕面ボーイズ<大阪>出身)ら打線が、終盤のスタミナにやや不安のある最速136キロ右腕・青山 友亮(3年・175センチ72キロ・右投右打・京都ヤングベースボールクラブ<京都>出身)の負担を軽減できるかが頂点獲得への絶対条件だ。

 対抗馬の筆頭はボールの勢い、キレは完全に戻った最速143キロ右腕・黒河 竜司(3年・180センチ80キロ・高松市立屋島中出身)を大黒柱に下級生野手が躍動する英明。創部時からチームを率いた香川 智彦監督の勇退に、8年ぶ4度目の夏甲子園出場で華を添えたい。

 そして安倍 総星(3年・右翼手・174センチ75キロ・右投左打・東かがわリトルシニア出身)らフルスインガーのそろう志度と、ようやくケガから復帰したエース・主将の最速141キロ右腕・上杉 綸聖(3年・168センチ77キロ・右投右打・さぬき市立長尾中出身)を高校通算20本塁打を超える2年生・多田 聖一郎(左翼手・170センチ77キロ・右投左打・東かがわリトルシニア出身)らが支える三本松との1回戦は大会の行方をも占う好カード。1年夏から扇の要を張った岡本 匠平(3年・捕手・171センチ80キロ・右投右打・丸亀市立南中出身)が最後の夏を迎える丸亀がこの勝者を待つ。

文=寺下 友徳

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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