千葉を代表する木更津総合、習志野を阻むチームは?どのブロックも熱い!【後編】
令和最初の千葉大会。後編ではトーナメントの右側のブロックの見所について迫っていきたい。
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令和最初の戦国千葉を制するのは?専大松戸、佐倉ブロックが熾烈!【前編】
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第101回 全国高等学校野球選手権 千葉大会
習志野、成田と総合力が高いチームが有利か
最速148キロ右腕・飯塚脩人(習志野)
習志野は安房と千葉南の勝者と対戦。習志野は最速148キロ右腕・飯塚脩人を軸に投手陣の層の厚さは県内トップクラス。遊撃手・角田 勇斗、左のスラッガー・櫻井 享佑、右のスラッガー・高橋 雅也を中心に打線はパワーアップしている。まず初戦、第2戦を大事に戦い、勝ち進むごとに持ち味を発揮する戦いをこの夏でも見せていきたい。戦力層の厚さ、きめ細かい野球を見れば、やはりこの夏も全国上位を期待できる布陣。まずは戦国千葉を勝ち抜くために、打倒・習志野に燃えるライバルたちを寄せ付けない戦いを見せたい。
安房は春に対戦しているが、この夏にかけてパワーアップが期待できる。スラッガー・西野 将佳の進化に期待だ。同ブロックでは成田国際に注目。成田国際は、一次予選でシード入りした東京学館と1対3と接戦を演じている。また、組織力が高い野球を見せる県立船橋。
シードの翔凜は東京学館浦安と市原八幡の勝者と対戦。東京学館浦安は県大会でコールド負けを喫したが、投手陣を整備すれば、上位進出が期待できる。茂原樟陽と対戦する東京学館船橋は、1年秋から活躍する本格派右腕・松永 幸誠は、エースとして勝利に導く投球を見せることができるか。
Cシードの四街道は東葉と昭和学院秀英の勝者と対戦。好投手・織田峻哉擁する四街道は攻守でレベルアップし、上位進出を目指す。同ブロックでは、昨秋ベスト16入りを果たし、この春もシードの千葉黎明相手に1点差の勝負を演じた船橋芝山も見逃せない。
140キロ右腕・根本優輝(成田)
Bシードの成田は投打ともに戦力十分。140キロ右腕・根本優輝、切れのある130キロ前半の速球を投げ込む左腕・杉田翔夢を2枚看板に加え、打線では強肩強打の捕手・古谷将也、大型三塁手・松本 憲信の2年生コンビは夏の千葉を盛り上げる存在となりそうだ。同ブロックで注目は昨秋ベスト8も、ノーシードでスタートする暁星国際か。投手ながら、逆方向へ本塁打を打てる風澤陸、一発長打が光る渡邉 真翔と打力が高い選手が並んでおり、投手陣の底上げを図りたい。
Bシードの東海大市原望洋は打力の高さが自慢のチーム。春の大会で課題となった投手陣の底上げを果たし、夏を迎えたい。同ブロックでは拓大紅陵と秋ベスト16の京葉工の対戦にも注目。拓大紅陵は投手陣の底上げが課題。昨年から経験豊富の本格派左腕・17528、140キロ超えに期待がかかる2年生右腕・竹内 将悟の成長に期待。打線では高いバットコントロールで安打を量産する永渕 寿弥と選手の個々のレベルは高く、あとはここぞという場面の粘り強さか。
[page_break:中央学院、木更津総合ブロックにも実力校が]中央学院、木更津総合ブロックにも実力校が
畔柳舜(中央学院)
Cブロックの中央学院は、千葉日大一と千葉沼南を強豪に育てた熱血漢・中西監督により粘り強いチームへ成長している成田西陵の勝者と対戦。
中央学院はエース・畔柳舜の成長が鍵。1年生右腕・細谷 怜央など投手陣全体の力量は県内でも上位に入るが、強豪校を破り、甲子園を狙うとなると、経験豊富な畔柳が一皮むけないと頂点を勝ち取るのは厳しい。打線は一塁手の長沼航、勝負強さと長打力を兼ね備えた巧打者・青木優吾、軽快な守備を見せる二塁手・松山大悟、バットコントロールの高さに定評のある加藤公翔と野手のタレント度も高く、例年、夏にかけて走塁・守備も高いレベルに仕上げるチームだけに勢いになれば、今年も優勝争いを加わるチームになりそうだ。
このブロックで驚異となりそうなのは市立船橋。2年生スラッガー・清水裕希を中心に打力が高い選手が揃い、投手陣も速球派右腕・湯浅永悟、球速は130キロ前後ながら、制球力が高い金子 京平と投手陣の力量も高く、上位進出に期待がかかる。
シード・東京学館は小金と船橋法典の勝者と対戦。小金の好投手・由良 一翔はこの春、一次予選初戦で敗れた悔しさをこの夏にぶつけたい。130キロ後半の速球、切れのあるスライダーは県内上位レベルにあるだけに、一歩先の投球を求めていきたい。
全国トップクラスの投手・篠木健太郎(木更津総合)
4連覇を狙う木更津総合は木更津総合は柏井と泉・大網の勝者と対戦。木更津総合は全国トップクラスの投手陣が力を発揮できるかが鍵となりそう。最速146キロ右腕・篠木健太郎はこの春も活躍を見せたが、150キロ右腕・根本太一、左腕ながら135キロ前後の速球を投げ込む吉鶴翔瑛は思うような投球ができなかった。根本は剛球、吉鶴はフォームのバランスを整え、精度の高いボールを投げ込むことができるか。今年は一発長打を打てる選手が少なく、機動力を使いながら、得点力を高めることができるか。2年の篠木に関しては強力な専大松戸、習志野の両打線を完全に封じ込むポテンシャルを秘めているだけに、篠木をリフレッシュした状態で勝ち進めるかが課題となりそうだ。対戦が予想される柏井は一次予選敗退とはいえ、一発長打を秘めた打者が多く、一気に畳み掛ける爆発力を持ったチームだ。
同ブロックでは、制球力が優れた左腕・篠崎健吾擁する敬愛学園、好遊撃手・鈴木雄大を中心に粘り強い戦いを見せる市立千葉、ポテンシャルの高い選手を揃える千葉英和などこちらのブロックも実力校が揃っている。
文=河嶋 宗一
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