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県内随一の戦力誇る沖縄水産が登場!潜在能力が高い沖縄工にも注目【大会展望・後編】

2019.06.14

 200回大会へ向けての第1歩目となる101回沖縄大会の抽選会が、11日に行われた。春の優勝の興南が第1シード。以下沖縄水産が第2シード。今年はこの2強の争いになると言われているが、様々なドラマが生じる最後の夏だけは蓋を閉じるまで分からない。
 後編の今回は、CブロックとDブロックの展望を見ていこう。

◆盤石の選手が揃う興南を倒すのはどこだ?!対抗馬・北山のブロックは実力校が続々登場!【大会展望・前編】

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第101回 全国高等学校野球選手権 沖縄大会

Cブロックは沖縄水産が盤石の体制!コザと沖縄尚学は1回戦で激突

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春はあまり出場機会はなかったが上原一帆は沖縄水産の秋優勝の立役者だ

 秋優勝、春準優勝の沖縄水産が一枚も二枚も抜け出している。秋の立役者である国吉吹上原一帆が殆ど出場しなかった春。この飛車角抜きでも、準決勝までは横綱相撲で相手を圧倒した。

 春の大会準決勝までチーム打率約4割の沖縄水産上原大那平安常人川端琉一朗の上位三人はミート力、長打力、小技に足と全てにおいて秀でる。春、20打数11安打の真栄城徳二郎、その真栄城と同じチーム1の打点9を叩き出した三木健正とチーム1、2の長打力を誇るクリーンアップに加え、成長著しい比嘉昭寿寄友力斗が脇を支える。捕手としてもチームを牽引する金良涼介など、どこからでも点が取れる打線は県内随一だ。相手投手は1回から9回まで、緊張感が続くことだろう。
 投手陣では左腕古波蔵悠悟を中心に動きそう。ここに試合から遠ざかる国吉をどう登板させていくのか。名将上原忠監督の手腕の見せ所となる。

 その沖縄水産と春、準々決勝で対戦した小禄が2回戦で再戦しそう。春のベスト8・コザと名門・沖縄尚学の対戦は夏の一回戦最高のカード。秋のベスト8・南風原を含めた勝者が、沖縄水産小禄の勝者と3回戦で対戦するだろう。

 新人大会優勝の浦添工伊藤光と、4番・比嘉真人率いる美来工科打線の対決はみもの。その他、具志川与勝のカード、さらに離島勢の対戦となった八重山と八重山農も見逃せない。ここに豊見城を加えた12校がしのぎを削る。

[page_break:Bブロックは北山が頭一つリード!追いかけるのは嘉手納に中部商]

Dブロックの注目は沖縄工のエース儀間朝陽、知念や普天間の奮起にも期待

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招待野球で明石商を相手に好投した翁長政次と捕手の東江省吾(沖縄工)

 一年生大会ベスト4、去った春もベスト4に進んだ沖縄工がシード。春15イニングで15個の三振を奪ったエース儀間朝陽と、同じく春に13イニングで自責点2の山内涼平招待野球明石商を相手に好投した翁長政次と投手陣はコマが多くなった。

 打線では高校野球部対抗競技会で塁間走一位の知念聖太と、村山星が相手をかき回す。新里陸都東江省吾松田航大ら、主軸が本来の力を出せば1960年以来となる夏の優勝も夢じゃない。

 対する知念は春ベスト8。3番を務める2年生・山内琉聖の打撃に注目が集まる。秋8強、春16強と安定した戦いを見せる普天間や、一年生から二つ上と対戦し続け、他校の誰よりも経験値を持っている沖縄カトリック宮古北谷といったところが上位進出を伺う。
 春の大会の再戦となる八重山商工西原の戦いにも注目が集まりそうだ。

文=當山雅通

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第101回 全国高等学校野球選手権 沖縄大会

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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