目次

[1]シードに入った成田、千葉明徳は選手のポテンシャル自体は県内上位
[2]夏は脅威!ノーシードに回った実力校は?

 今年の春季千葉県大会は習志野の優勝で幕が閉じた。前回はベスト4に入った戦力を紹介したが、今回はシード校や注目のノーシードを紹介したい。

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シードに入った成田、千葉明徳は選手のポテンシャル自体は県内上位


 ベスト8へ進出したチームを振り返ると、成田千葉明徳の2チームはポテンシャルが高く、しっかりと完成度を高めていけば、夏も上位進出が期待できるチーム。成田はエース・杉田 翔夢が不調。その中、木更津総合戦で最速140キロを計測した根本 優輝が台頭。またほかの投手陣も奮闘し、しっかりと穴埋めを行った。

 打線では強肩強打の捕手・古谷 将也(2年)が木更津総合戦で篠木 健太郎から2安打を記録するなど、好投手相手にも結果を残した。古谷と同学年の松本 憲信は鋭いクリーンヒットは放つものの、昨秋ほどの大爆発は見られなかった。だが、この春は投手やセンターを務めたりと、潜在能力の高さは示した。

 ベスト8の千葉明徳は最速138キロサイド・山越 健司、138キロ右腕・平 翔太郎、130キロを超える小栗 武尊山崎 貴斗と130キロ越えが4人もいる。

 県内でも上位レベルの投手陣であり、このまま伸びていけば、長丁場の千葉を勝ち抜くことができるだろう。そして打線もスラッガー・福井令央、長嶋 悠人など打力が高い選手が揃い、選手のポテンシャルの高さは、ベスト4入りしたチームと比較しても負けていない。ただその能力をこの春は発揮できていない。この夏はすべての力を発揮できるのか。



中央学院エース・畔柳舜

 東海大市原望洋は習志野に12失点を喫し、コールド負け。右サイドの八木原諒を含め、投手陣全体の底上げが課題となるだろう。ベスト8入りした千葉学芸拓大紅陵、シードの暁星国際を破り、健闘を見せた。今年のチームは1、2年生の主力が多く、好投手・小芝 永久、名門・佐倉シニア出身でいきなり4番を打つ有薗 直輝などこの夏だけではなく、来年以降も期待が持てるチームだった。

 ベスト16入りしたチームを見ると、中央学院専大松戸横山 陸人に抑えられる形となったが、好打者は多く、投手陣は135キロ前後を計測する畔柳 舜、左腕・近藤直弘、1年生ながら好投を見せた細谷 怜央も130キロ台を超え、夏でも活躍に期待がかかる。例年、夏にかけて守備・走塁をきっちりと仕上げるチームだけに、シードとはいえ、どのブロックに入るか注目される。

 また木更津総合に接戦を演じた佐倉も楽しみなチームだ。エース左腕・齋藤 正貴が注目されるが、齋藤に頼らない投手づくりができたこと。地区予選・県大会を振り返っても齋藤が登板せずに勝利した試合もあったが、接戦を制することができたのは、チームスローガンである守備力を鍛え上げたこと。

 野球部訪問で和田宗矩主将は「守備力が高くて、投手も良ければ失点は少なくなる。強い相手にもそれを発揮できれば、高いと思っていた差も、徐々に縮まって対等に戦えると思います」と語っていたが、この春の佐倉の戦いはまさにそれを体現したものだった。