第897回 盤石な野球を見せた習志野が優勝!Aシードを獲得した4チームを総括!2019年05月08日

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【目次】
[1]試しながら勝つことを実践した習志野/投打ともに総合力の高さを示した専大松戸
[2]3位で関東大会出場もまだ手探りな木更津総合/攻守ともに安定感があった銚子商

 4月27日から開幕した千葉県大会はセンバツ準優勝の習志野が見事、専大松戸を延長の末、破り、優勝を決めた。そんな千葉県大会を総括。まずは、夏のAシードが確定した4チームを総括していきたい。

試しながら勝つことを実践した習志野



エース・飯塚脩人

 選抜出場チームの大会後の春季大会は難しい。本当は夏を向けて、いろんな選手を使って育てていきたいが、上位まで勝ち進めないとシードが得られない都道府県になると、どうしても勝つためのオーダーになる。またモチベーションも上げにくい。センバツ優勝の東邦は初戦敗退を喫し、ベスト4の明石商もベスト16で終わった。そんな中、習志野は見事に優勝を果たした。

 春季大会の習志野を見ると、「試しながら勝つ」という試合運びだった。まず投手。エース・飯塚 脩人は2試合登板、左腕・山内 翔太は1試合登板にとどまった。そんな中、好投を続けたのが右腕の山本 慶都杉山 隆玄。2人ともストレートのスピードが130キロを超え、他チームではエースになっていてもおかしくない力量があり、夏へ向けて試合を経験できたのは大きいだろう。

 また打線もさらに力強さが増し、2年生の成長が著しい。高い守備力を誇る遊撃手・角田 勇斗が決勝戦で本塁打を放ち、また高橋 雅也櫻井 亨佑の2年生も本塁打を放っており、昨秋はつないでつないでの点の取り方だったが、今年は一発長打も加わり、さらに決勝戦で決勝のセーフティバントを決めた小澤 拓海のように土壇場で小技を絡めたりと、チームの完成度はさらに高まっている。

 また、1年生の小林 風太は3回戦の翔凜戦で、5打数3安打1打点の活躍を見せるなど、新入生も順調に経験を積ませている。

 何もかも他チームを圧倒する野球はしないが、どんなに苦しんでも、最終的には勝つチームになっている。

投打ともに総合力の高さを示した専大松戸



急成長を遂げた横山陸人

 準優勝の専大松戸は一冬かけてチームとして大きな成長を果たした。まずエース横山 陸人は強打の中央学院戦では8回を投げ3失点、準決勝では木更津総合相手に1失点完投と、昨夏の甲子園出場チームを破る快投を見せた。

 最速143キロまで伸びた快速球は回転数が抜群で、120キロ台のスライダーも切れ味が鋭い。全国クラスのサイドハンドへ成長した。さらに140キロ台の速球を投げ込む右腕・杉田 智也、キレの良い120キロ後半の速球を投げ込む小野樹一朗、2年生ながら習志野戦で5回2失点の好投を見せた西村 卓真も切れの良い常時130キロ中盤の速球を投げ込んでおり、投手陣の層の厚さでは千葉県内でトップクラスだろう。

 打線では中央学院戦で4安打、習志野戦で本塁打を放った4番・丹呉 響平。1.9秒台の強肩と巧打が光る捕手・間中 堅を中心とした打線は強力で、また1年ながらスタメンを獲得した吉岡 道泰も楽しみな強打者だ。

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木更津総合 【高校別データ】
専大松戸 【高校別データ】
銚子商 【高校別データ】
習志野 【高校別データ】

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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