36校の精鋭が頂点を目指す!接戦続出が予想される春季茨城県大会の見どころ!【後編】
第71回春季関東高等学校野球茨城県大会の組み合わせ抽選が19日行われた。県大会は4地区から地区予選を勝ち抜いた8チームずつ32チームと昨秋県大会の4強を合わせて36チームで行われる。
昨秋県大会の結果に基づき、優勝の常総学院が第1シード、準優勝の藤代が第2シード、常総学院に敗れた水城が第3シード、藤代に敗れた石岡一が第4シードとなった。
36校の精鋭が頂点を目指す!接戦続出が予想される春季茨城県大会の見どころ!【前編】
藤代、霞ヶ浦、明秀日立が入った最激戦区!
藤代エース・中山航
藤代ゾーンは強豪がひしめき激戦が予想される。今大会、初戦で最も注目のカードが霞ヶ浦vs明秀学園日立だ。秋に上位進出できずに辛酸をなめた両校が夏のシード権獲得をかけて1回戦で激突する。
霞ヶ浦は例年の打撃力よりも劣る一方で投手陣は福浦太陽、鈴木寛人ら下級生時から主戦を張るエースがおり盤石。打線は小柄ながら長打力がある天野海斗が存在感を示す。
明秀学園日立は1番を打っていた垣入武尊を怪我で欠くが、北野凱士を中心に破壊力がある。その反面、絶対的エースが不在なので投手力の高い霞ヶ浦に分があるか。
藤代は粘って守り勝つ野球を体現している。秋に霞ヶ浦撃破の原動力となったエース右腕・中山航の仕上がり次第だ。
水戸啓明は元プロ野球選手でコーチとして田中将大を指導した紀藤真琴氏が今年1月から監督に就任し、采配に注目が集まる。反対の山は竜ヶ崎一が上がってきそうだ。試合を作る能力に優れる幸山耀平を打ち崩すのは難しい。豪腕・早川光(磯原郷英)の投げっぷりは爽快。この春に要チェックだ。
[page_break:実力が拮抗したチームが多く集まる]実力が拮抗したチームが多く集まる
水城のエースで4番・櫻井隼人
水城ゾーンは力の拮抗するチームが並ぶ。水城はエースで4番の櫻井隼人がチームを牽引する。投げては最速135キロのキレのあるボールを放る。打っては昨秋準優勝で常総学院の菊地から右打者ながら右中間スタンドに弾丸ライナーで叩き込んだ。
太田一は1番の志智友哉が走攻守3拍子そろった好選手。エース右腕の佐藤真大は最速130キロのストレートと90キロ台のスローカーブで組み立てる。
取手一は3番・伊藤駿と4番・濱川慎之介を中心に各打者の振りが鋭くバントをしないでチャンスを広げる。2番手格右腕・庄司渓介は135キロの速球が武器だ。
鹿島学園は好打者・島田翔悟の出塁が鍵を握る。下妻一は右腕の加藤孝太郎がストレートとスライダーのコンビネーションで打たせて取る。
(文=伊達 康)