第881回 安定した岐阜4強の牙城を崩す学校が現れるのか?2019年04月14日

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 このところの岐阜県の勢力構図は、ハッキリと4強の存在が定着している。昨秋は優勝中京学院大中京、2位大垣日大、3位岐阜第一、4位が県立岐阜商。今春も勢力構図としては春季一次予選免除のこの4校がシード校として各校の壁になっていくことは間違いない。

4強の牙城を崩すのは?



成長が楽しみな佐々木泰君(県岐阜商)

 一次予選の結果で言えば、中濃飛騨地区1位は美濃加茂で昨秋に続いての1位通過だが、それだけ力は安定しているとも言えよう。美濃加茂は初戦が昨秋旋風を巻き起こした海津明誠飛騨高山の勝者が当たる。勝ち上がればベスト8では県立岐阜商と対戦しそうだ。県立岐阜商は、鍛治舎巧監督が就任して2年目となる。2ストライクに追い込まれてから粘る打撃など、鍛治舎監督の野球がどこまで浸透してきているのか楽しみである。鍛治舎監督が1年生から期待していたスケールの大きな三塁手佐々木 泰君がどこまで成長しているのかも楽しみだ。

 東濃地区の1位校土岐商も中京学院大中京が予選免除となっていた中で1位通過と、やはり安定した力を示している。初戦の相手は大垣北帝京可児の勝者となるが、帝京可児は昨秋に続いて中濃地区2位通過だったが春の県大会では準優勝して、東海大会にも進出している。榊原愛斗君の打撃も注目される。このゾーンはベスト4を賭けて岐阜第一と争うことになりそうだ。

 岐阜第一は高倉明健君が安定している。田所孝二監督も「計算できる投手」と信頼している。その岐阜第一に挑むのが大垣西加納の勝者だが、大垣西が勝ち上がれば小出瑞稀君が高倉君と投げ合うことになりそうで、好投手戦が期待できるか。



好投手・不後 祐将君(中京学院大中京)

 中京学院大中京と岐阜地区1位の岐阜総合学園のゾーンでは、昨秋21世紀の県推薦校となった岐阜が1回戦で八百津に勝てば中京学院大中京と当たれば面白い。巧者岐阜が、県内では最も力のあると言われている不後 祐将君と藤田 健斗君のバッテリーをどう攻略していくのか興味深い。藤田君は強肩好打でもあり、そのリードも含めてプロのスカウトからの評価も高い逸材である。

 大垣日大は同じ西濃地区1位の大垣商と同じゾーンとなった。大垣日大には市立岐阜商多治見工の勝者が挑む。市立岐阜商は例年に比べるとやや粒が小さいと言われているが、果たしてどうか。大垣商大垣日大との争いとなれば、準々決勝の大垣北公園球場は盛り上がりそうだ。

 いずれにしても、昨秋の4強の一角を崩すところが現れるのかということに興味が集まる。4強が昨秋と同じであれば、それだけ安定しているともいえる。一角を崩す一番手としては美濃加茂帝京可児の中濃勢が最も可能性が高そうだ。

(文=手束 仁

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星稜vs中京学院大中京【第101回全国高等学校野球選手権大会】
中京学院大中京vs作新学院【第101回全国高等学校野球選手権大会】
大垣北 【高校別データ】
大垣日大 【高校別データ】
海津明誠 【高校別データ】
岐阜第一 【高校別データ】
県立岐阜商 【高校別データ】
中京学院大中京 【高校別データ】
帝京可児 【高校別データ】
土岐商 【高校別データ】
飛騨高山 【高校別データ】
美濃加茂 【高校別データ】

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
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