4月13日に開幕する春季滋賀県大会。48チームが出場し、上位4チームが夏のシード権を獲得、優勝チームは5月25日からの近畿大会に出場する。令和初の滋賀県王者になるのはどのチームになるだろうか。
全国上位の戦力を誇る近江を追随するライバルたち

近江エース・林優樹
シード校は秋に4強まで進んだ近江、近江兄弟社、滋賀学園、水口の4チーム。
近江はセンバツこそ逃したが、戦力は全国上位クラス。今大会でも優勝候補の筆頭だ。主将で4番捕手の有馬 諒(3年)は全国トップクラスの捕手。高校日本代表候補に選出されたエース左腕の林 優樹(3年)と黄金バッテリーを形成する。野手にも昨夏の甲子園で大会最高打率の.769をマークした住谷 湧也(3年)やセンスの高さが光る土田 龍空(2年)など逸材揃い。今大会では林に次ぐ投手の台頭に期待したい。
同じゾーンでライバルになりそうなのが昨春に近江を倒して優勝している比叡山。右の中村 隆一(3年)と左の中澤 嶺(3年)の投手2枚看板に守備力の高い荒木 相斗(3年)らを中心に高いディフェンス力で打倒・近江を目指す。
公立では1回戦でぶつかる水口東と八日市が注目のカードとなりそうだ。水口東は昨年から中軸に座る延命孝弥(3年)を中心に秋8強と力のあるチーム。対する八日市は力のあるボールを投げ込む荒見 渉真(3年)の出来がカギとなる。昨夏8強のレギュラーが多く残る守山北にも注目だ。

水口・管河成紀
水口は昨夏の主力がごっそり抜けたが、秋も4強と公立の雄としての地位を固めつつある。エース左腕の菅河成紀(3年)を中心に高い総合力で頂点に挑む。
水口のゾーンで注目のカードは綾羽と伊香の一戦。昨夏準優勝の綾羽は太田 翔士(3年)、岡田邪英(3年)、小山 孝治(3年)と昨夏を経験した3人の投手がいる。
野手にもリードオフマンの磯谷 太陽(3年)や長打力のある桑名健介(3年)などが健在。秋は初戦敗退に終わっているが、上位進出のチャンスは十分にある。伊香は突出した選手こそいないが、まとまりのある好チーム。シード権獲得を目指す。
秋8強で県の21世紀枠候補に推薦された都立高島は攻守にバランスの取れたチーム。秋は近畿大会に出場した近江兄弟社と延長12回の激闘を繰り広げている。秋からスケールアップできれば、頂点も見えてきそうだ。