第867回 トーナメントで最も面白い準々決勝!激戦4試合のポイントを徹底解説!2019年03月30日

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 第91回選抜高等学校大会9日目。トーナメントで最も面白いのが準々決勝だ。激戦を勝ち抜いた8チームの対決は見応えがある。読めば面白くなる準々決勝4試合の見所を紹介したい。



大会9日目を制するのは?写真:共同通信

第1試合 市立和歌山vs習志野

 なんと市立同士の準々決勝が実現。最後まで激戦が予想される試合展開となりそうだ。まず市立和歌山習志野の吹奏楽が奏でる「美爆音」に臆せず、プレーができるか。市立和歌山の記録員によると、今年の選手は良い意味でお調子者が多いという。2回戦後、話を聞いても、むしろ楽しみにしている雰囲気が彼らにあった。

 試合になると一気にエンジンが入ると止められないところがあり、だからといって野球は雑ではなく、締めるところは締める。ボールを体で止めようとする執念もあり、習志野にとってはやりづらいチームだといえる。

 市立和歌山山野 雄也、本塁打を打った緒方隆之介を中心に畳みかける好チーム。習志野山内 翔太のテクニックが長けた投球術、飯塚 脩人の力強い速球と気合が入った投球術、右アンダースロー・岩沢 知幸の巧みな投球術に対応ができるか。

 習志野奥川 恭伸から3点をとって勝利した成功体験が大きなものとなりそう。誰がキーマンとはではなく、多くの選手がパワフルなスイングを見せたとき、岩本 真之介柏山 崇を攻略できるのではないだろうか。

 どちらも委縮せず、イケイケどんどんの試合運びができた時、7~8点勝負の打撃戦になる可能性がある。

第2試合 明豊vs龍谷大平安

 ここまで打撃戦と僅差の試合を制している明豊と2回戦では大差で勝利を収めた龍谷大平安の対決。

  明豊は2年生左腕・若杉 晟汰は7回2失点の好投を見せており、好調の大畑 蓮、145キロ右腕・寺迫 涼生など投手の物量の豊富さ、力量の高さはベスト8に残った学校の中ではナンバーワンだといえるだろう。龍谷大平安はじわじわと突き放す攻撃が怖いだけに要所で抑えられる投球術や、龍谷大平安は足を絡めた攻撃もうまいので、守備シフトや盗塁対策も求められる。

 龍谷大平安は2試合連続完投勝利の野澤 秀伍は2回戦で124球で完投。中1日で準々決勝を迎える。野澤自体、調子は上がっておらず、ここまでテクニックで抑えている。明豊打線には簡単には通用しないので、野澤以外の投手起用は十分考えられる。先発起用、継投のタイミングすべてがカギとなる。

 お互いの攻撃力が発揮する試合展開になれば6点~7点の勝負となりそうだが、投手陣が持ち味を発揮すれば、2~3点勝負となりそうだ。

第3試合 筑陽学園vs東邦

  堅い守備、集中力のある強打、絶妙な投手リレーで初出場ながらベスト8入りを決めた筑陽学園広陵投手陣を攻略し、一気に波に乗った感がある東邦の対決。

 筑陽学園江原 佑哉福岡 大真を主軸を中心に走者を溜めていきたい。ただ、筑陽学園は投手以外は打力が高い選手がいるので、気が抜けない打線といえる。

 筑陽学園西 雄大西舘 昂汰の2人の踏ん張りがカギ。ただ2回戦で活気づいた東邦打線相手なので、ロースコアに持っていく展開は難しい。

 東邦は足から広陵投手陣を攻略したように、隙をつく足攻が期待される。上り調子の石川 昂弥熊田 任洋の前に走者を溜めて着実にチャンスを作っていきたい。

 筑陽学園からすれば、いかに先制点を挙げて、試合の主導権を握って東邦のペースを乱すことができるか。東邦は序盤でも、終盤でもいいので、持ち味の爆発力を発揮できるか注目だ。

第4試合 明石商vs智辯和歌山

 昨秋の近畿大会以来の対決。5回コールド勝ちで明石商が制しているが、どちらも秋から総合力が向上。激しい試合が期待できそうだ。明石商は投打の総合力の高さは優勝候補クラス。1番来田 涼斗、2番水上 桂、3番重宮 涼、4番安藤 碧の対応力の高さ、長打力は脅威となる。エース・中森 俊介は安定感十分。2回戦では5.2回とロングリリーフだったが、63球と球数を抑えられたことが大きい。

 鍵となるのは、宮口 大輝大分戦では2回途中で降板となったが、この試合の前日の投球練習では140キロを超え、変化球の切れ味も鋭く、狭間監督も絶賛の内容だったが、大分戦では中指の違和感が感じ、早期降板。まさにジョーカー的な選手だといえるだろう。

 一方、智辯和歌山は隙のない野球を目指して取り組んできた。主将の黒川 史陽は「隙を見せたら一瞬でも見せたら一気に突かれるので、それをないようにしたい」と語る。打線は上位下位まで隙がなく、どの打者でも長打が打てて、点が取れるので、明石商にとっては嫌なチームであることは間違いない。投手陣は継投策でつなぐこととなりそう。智辯和歌山はこの対決を制するには打撃戦に持っていくしか方法はないといえるだろう。

 最後まで手に汗握る激戦を期待したい。

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河嶋宗一
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