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注目校・明石商や桐蔭学園が登場!大会5日目の見所

2019.03.26

 第91回選抜高等学校大会5日目。明石商桐蔭学園などの注目校が多く登場する。そんな3試合の見所を見ていきたい。

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大会5日目を制するのは?

第1試合 国士舘vs明石商

 この試合のポイントは国士館が先制点を挙げられるか、挙げられないかで試合内容が変わってくる。国士舘は先制点を挙げることが心の持ちようになっており、格上相手にも粘り強い野球を展開する。結果として東海大菅生も破り、優勝も決めている。

 しかし劣勢になってからのスタートになると、なかなか巻き返しができない。事前分析が優れた明石商はその傾向をしっかりとつかんでいるだろう。打線では1番・来田 涼斗、2番・水上桂が起点となり、つなぎの打撃で国士舘投手陣を攻略したい。国士舘投手陣は継投策もポイントとなる。

 国士舘明石商の好投手・中森俊介宮口 大輝を捉えることができるか。最もメカニズムが良いスラッガー・冨田 洋佑、俊足巧打の黒川麟太郎がキーとなって、着実に点を加えたい。

第2試合 松山聖陵vs大分

 投手陣の層が厚く、打撃力が高い選手を多く揃えた松山聖陵と、好野手を多く揃える大分との対決は非常に見応えがある。

 松山聖陵は大型投手・根本大蓮、140キロ越えの平安山陽と好投手を多く揃える打線も、打線は大村 侑希坂本 幸成が軸となる。連打と秋季大会で9試合で12盗塁を記録した機動力を絡めて勝負したい。

 一方、大分は正捕手・江川侑斗が攻守の要。キャッチング能力、スローイング能力など捕手に求められる総合力が非常に高く、エース・長尾凌我は120キロ後半だが、制球力が高く、江川のリードによってどんな投球術を発揮するのか。打線はバットコントロールが高い中尾 拓士、大型二塁手・足立 駿、江川、長打力のある飯塚 和茂が中心となる。

 お互いの力量を考えると、4~6点の勝負となりそう。高いレベルの駆け引きを期待したい。

第3試合 桐蔭学園vs啓新

 複数投手陣でつなぐチームカラーは共通しているが、投手力に分があるのが啓新。打撃力に分があるのが桐蔭学園というところだろう。

 啓新の大型右腕・安積 航大はこの春、最速140キロを計測し、仕上がりは良好。右サイドの浦松 巧も135キロ前後の速球とキレのあるスライダーを投げ分け安定感は十分。打線は突出した力量を持った野手がおらず、春先の練習試合でもなかなか得点ができず苦しんだ。つなぎの打撃で回転していきたい。

 一方、桐蔭学園は遊撃手の4番森 敬斗、打撃力が高い一塁手・上川 航平、攻守でバランスが取れた川久保 瞭太が打線のキーマン。投手陣では技巧派左腕・伊礼 海斗や大型右腕・山崎駿が軸となる。伊礼の巧みな投球術は啓新打線を大いに苦しめそう。

 打撃力が高い桐蔭学園がどう突破口を切り開くのか。神宮大会で浮き彫りとなった走塁の判断ミス、守備ミスはすべて準備不足、確認不足からくるもの。それがなければ桐蔭学園が有利に試合運びをしていくと思うが、啓新も、粘り強い試合運びができるだけに、後半勝負に持っていきたい。

 3点~6点ぐらいの勝負になるのではないだろうか。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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