強打の龍谷大平安、盛岡大附、山梨学院が登場!大会3日目の見所
第91回選抜高等学校大会3日目。龍谷大平安、盛岡大附、山梨学院といった実力校が登場する3日目の勝負の見所を紹介したい。
大会3日目を制するのは?
最速147キロ右腕・前 佑囲斗vs強力打線・龍谷大平安の構図になるだろう。龍谷大平安の水谷 祥平も「東海大会を勝ち抜いてきた投手なので警戒しています」と語る。ただ龍谷大平安もこの冬、センバツへ向けて好投手に力負けしない打撃をみに付けることをテーマに取り組んできた。その成果は発揮しており、水谷自身も「打撃の状態は上がっています」と手ごたえを感じているようだ。打率.447、2本塁打、13打点を記録した水谷が持ち味の力強い打撃を発揮すれば、大きな脅威となりそうだ。
また俊足の中島大輔、新2年生スラッガー・奥村真大と打力が高い選手で崩していきたい。投手陣では左腕・野澤秀伍は130キロ後半の速球、切れ味鋭いスライダーを低めに投げ分ける投球を見せたい。
一方、前は速球だけではない総合力の高さを存分に発揮してもらいたい。底冷えの3月の午前中の試合で力を発揮するのは難しい。前の調整力も問われる試合となりそうだ。また打線は4本塁打、16打点、打率.439を記録した前川夏輝がキーマン。前後の打者の打撃内容も問われそうだ。
龍谷大平安の知略、攻撃力が上回るか、それとも前が龍谷大平安打線を封じ、大会の主役となるか、注目していきたい。
第2試合 盛岡大付vs石岡第一
最速147キロ右腕・岩本大地が強力な盛岡大附打線に挑む構図となるだろう。盛岡大附はなんといっても157キロ右腕・佐々木朗希を攻略していること。岩本も140キロ台を投げられるとはいえ、速球過信の投球になれば、打ち込まれる可能性も否定できない。
その盛岡大附打線のキーマンは主将の及川 温大、速球に強い平賀 佑東、パワーがある岡田光輝となるだろう。それ以外にも、パワーのある選手が多く、上位下位と切れ目のない打線は岩本に大きなプレッシャーを与えることになるだろう。勝敗云々よりも、茨城ナンバーワンピッチャーを目指す岩本にとっては勉強になる試合になるだろう。
盛岡大附はエース・阿部秀俊は持ち味の粘り強いピッチングを見せていきたい。対する石岡一打線は4番飯岡大政を中心に着実に点を重ね、打撃戦に持っていきたい。
両チームとも、横浜高校で部長・コーチを歴任した小倉清一郎氏から指導を受けたことがあるチーム同士の対戦。また破壊力ある打線が持ち味で、投手力に不安があるというところまで似たチームなのだ。
山梨学院は右打ちに優れた相沢 利俊、天才的な打撃センスを秘めた菅野秀斗、高校通算38本塁打の野村健太がポイントゲッターを努め、いかに3人の前に走者をためるか。対する札幌第一は公式戦4本塁打の村田凛がキーマン。前後には打率.500の大坪 蓮弥となるだろう。
投手陣では、山梨学院は相沢、札幌第一は野島丈の軸。試合の流れを読んだ継投策も鍵となりそう。試合は打撃戦が予想され、7,8点勝負になるのではないだろうか。