目次

[1]夏の高知大会への流れを決める「春の高知県王座決定戦」/強豪同士で雌雄を決するか?
[2]初戦で高知中央vs明徳義塾の「因縁対決」

 3月21日(木・祝)に高知県高知市の高知市営野球場と高知県立春野運動公園で開幕。30校25チーム(連合チームは高知海洋・高知丸の内・室戸連合と須崎・須崎工連合と清水・宿毛・幡多農連合の3チーム)が参加し、3月30日(土)に<雨天順延>高知市営野球場で行われる決勝戦まで計24試合が開催される「第72回春季四国地区高等学校野球大会高知県予選」。

 今回は3月10日(日)にフリー抽選で行われた組み合わせ抽選会の結果を反映し、7月開催予定の第101回全国高等学校野球選手権高知大会への流れを含め、大会を展望していきたい。

夏の高知大会への流れを決める「春の高知県王座決定戦」


 高知商明徳義塾が補欠1・2位校に留まり、四国4県で唯一センバツを逃した高知県勢。今大会は県勢春の王者を決すると同時に、5月25日(土)~27日(月)<雨天時は日程打ち切り>で行われる「2019年高知県高等学校体育大会野球の部」終了後、秋・春の県大会・四国大会を加えた総ポイントによって正式決定となる第101回全国高等学校野球選手権高知大会のシード4校決定にも大きな影響を与える大会である。

 また、決勝進出校は5月3日(金・祝)から3日間、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで行われる「第72回春季四国地区高等学校野球大会」に出場。センバツ出場校の高松商(香川)、松山聖陵(愛媛)、富岡西(徳島)も出場が決まっている同大会で、新入生を含めた戦力をテストできる効果は、昨夏、甲子園で山梨学院(山梨)、慶應義塾(神奈川)を撃破した高知商が証明している。

 では、今大会特有の完全フリー抽選で行われた組み合わせ抽選会の結果を踏まえ、ブロック別に開幕直前の情勢を展望していこう。

強豪同士で雌雄を決するか?



昨秋の準優勝校・高知

<伊野商~土佐ゾーン>
 昨秋県大会準優勝の高知と同大会ベスト4の土佐が同じゾーンに入った。高知は四国選抜オーストラリア遠征で打棒を発揮した西村 唯人(3年・三塁手・右投左打・171センチ73キロ・高知中出身)を筆頭に投打ともに選手層は厚く、土佐も四国選抜オーストラリア遠征を経験した横田 啓悟(3年・投手・右投右打・176センチ87キロ・高知大教育学部付属中出身)を投打の柱に頂点をうかがう布陣。

 高知には曲者の伊野商高知追手前らが控え、土佐の初戦も昨秋県大会初戦で岡豊に0対1の高知西と同大会では単独チームで1勝ずつをあげている須崎・須崎工連合の勝者と簡単な戦いにはなりそうにないが、準々決勝でもし両者が対戦すれば激戦は必至である。


<宿毛工~中村ゾーン>
 最もベスト4の行方が見えないブロック。昨秋県大会優勝の高知商ばかりでなく、同大会8強の岡豊土佐が同居。さらに残る中村宿毛工高知南もいずれも実力者だ。

 昨秋、赤澤 将宗(2年・右投右打・175センチ67キロ・高知市立春野中)、真城 翔大(3年・右投左打・175センチ71キロ・四万十市立中村中)の継投策で勝ち進んだ高知商は11月の学校対抗戦でサイドハンドの西村 和真(2年・右投右打・179センチ70キロ・土佐市立戸波中出身)が台頭。

 西村 貫輔(三塁手・右投右打・165センチ68キロ・南国ヤングマリナーズ出身)、上田 周弥(遊撃手・右投右打・178センチ68キロ・高知市立愛宕中出身)など下級生の多い打線の精神的支柱としても期待が大きい。

 岡豊は四国選抜オーストラリア遠征で8回17奪三振の植田 ジゲン(3年・右投右打・171センチ67キロ・須崎市立浦ノ内中出身)の右腕に期待がかかる。個々のポテンシャルも高く、長らくの課題である「持続性」さえ解消し、土佐塾が待ち受ける2回戦を突破しベスト4への道筋を切り開くことも十分可能である。

 そしてもう1校注目すべきは中村。昨年11月に1977年センバツ決勝戦の再現として行われた「土佐の小京都550年記念祭記念事業」として行われた招待試合では箕島(和歌山)に4対5と接戦を演じており、かつ初戦は高知商高知南の試合を待ち受けるメリットもある。2017年センバツを率いた横山 真哉監督が、いかなる作戦を練るかも注目したい。