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第850回 神村学園を軸に優勝争いか?鹿児島の春をパートごとに徹底解剖!2019年03月09日
【目次】
[1]神村学園を軸に優勝争い
[2]カギ握る投手陣の整備
第144回九州地区高校野球大会鹿児島県予選の組み合わせ抽選会が3月3日、鹿児島市の鶴丸高校文化館であり、連合4チームを含む78校67チームの対戦カードが決まった。
大会は21日に開幕し、4月4日まで(※準決勝前日の4月2日は休養日)、鹿児島市の平和リース(県立鴨池)、鴨池市民、姶良市の総合運動公園野球場の3球場で春の九州大会を目指した熱戦が繰り広げられる。開会式の選手宣誓は鹿屋中央の新有留 優斗主将(新3年)が務める。九州大会は4月20―25日、鹿児島であり、地元開催のため今大会の上位4校が出場する。
抽選会では、昨秋優勝の神村学園が第1、以下、鹿屋中央、鹿児島城西、鹿児島情報、川内、枕崎、鹿児島商、武岡台、8強以上の成績を残した8校がシードされ、残りチームがフリー抽選で対戦カードが決まった。優勝争いは攻守に安定感のある神村学園を筆頭に、強打の鹿屋中央、鹿児島情報、好投手・小峯 新陸(新3年)を擁する鹿児島城西などの私学シード校が中心になる模様。
昨秋の県大会を振り返ると完投能力のある投手をそろえているチームが少なく、荒れる試合が多かった。一冬超えて投手力の整備がどこまで進んだか、夏に向けての注目点に挙げたい。組み合わせを4つのパートに分けて展望を予想してみた。
神村学園を軸に優勝争い

昨秋の優勝校・神村学園
【神村学園―武岡台パート】
第1シード神村学園の力が頭一つ抜けている。荒れた試合が多かった昨秋の中で、中川 武海、桑原 秀侍の新2年生右腕にリリーフの新3年生左腕・仲間 歩夢と安定した投手陣を中心に、全試合無失策で勝ち上がった。打線の力も例年に比肩する潜在力があり、今大会も間違いなく優勝候補の筆頭に挙げられる。ただ、3回戦で樟南との対戦が予想されており一つの山場になりそう。
樟南は強力打線を擁して鹿児島市内新人戦を制したが、県大会初戦で鹿屋中央に打ち負けた。こちらも核になるエースが出てくれば面白いチームになる。第8シード武岡台は久保 亮祐、下別府 昂希主将の新3年生バッテリーがチームをけん引する。鹿児島中央との鹿児島市内対決は好カード。川内商工―鹿児島も白熱した好勝負が期待される。

- 政 純一郎(つかさ・じゅんいちろう)
- 生年月日 1974年12月18日
- 出身地 鹿児島市
- ■ 経歴
鶴丸高校―同志社大 - ■ 鹿児島新報で6年間スポーツ担当記者。2004年5月の同社廃刊後、独立
- ■ 「スポーツかごんまNEWS」を立ち上げ、野球、バスケットボール、陸上、サッカーなど主に鹿児島のスポーツを取材執筆する。2010年4月より奄美新聞鹿児島支局長を兼務
- ■ 著書に「地域スポーツに夢をのせて」(南方新社)「鹿実野球と久保克之」(同、久保氏と共著)
- ■ Webでは「高校野球ドットコム」、書籍では「野球小僧」(白夜書房)「ホームラン」(廣済堂出版)「陸上競技マガジン」(ベースボールマガジン)「月刊トレーニングジャーナル」(ブックハウスHD)などに記事を寄稿している。
- ■ 野球歴は中学から。高校時代は背番号11はもらうも、練習試合に代打で1打席、守備で1イニングの試合経験しかない。現在はマスターズ高校野球のチームに所属し、おじさんたちと甲子園の夢を追いかけている
- ■ フルマラソンの自己ベスト記録は3時間18分49秒(2010年のいぶすき菜の花マラソンにて)。野球とマラソンと鹿児島をこよなく愛する「走るスポーツ記者」

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