第849回 センバツ出場・富岡西に迫るのはどこだ?波乱が巻き起こりそうな春季大会!2019年03月08日

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【目次】
[1]夏の徳島大会シード権をかけて/各ブロックとも波乱の要素十分
[2]最激戦区と春から夏への徳島県球児の成長に期待

 3月21日(木・祝)に徳島県鳴門市のオロナミンC球場で開幕。センバツ出場の富岡西を除く29校28チーム(連合チームは阿波西・吉野川)が参加し、3月31日(日)に<雨天順延>同じくオロナミンC球場で行われる決勝戦まで徳島県阿南市のJAアグリあなんスタジアムとの2会場で計27試合が開催される「第72回徳島県高等学校野球春季大会」。
 今回は2月16日(土)に行われた組み合わせ抽選会の結果を反映し、7月中旬から下旬まで開催予定の第101回全国高等学校野球選手権徳島大会への流れを含め、大会を展望していきたい。

夏の徳島大会シード権をかけて



鳴門復権の期待を担う主砲・浦 和博(新3年・左翼手)

 大会展望の前にまずは、秋の県大会・四国大会が対象となり、上位4校に権利が与えられる「第101回全国高等学校野球選手権徳島大会」シード校ポイント順位を整理しておこう。

川島 5ポイント
徳島商富岡西 5ポイント
池田 3ポイント
城東阿南光鳴門鳴門渦潮 2ポイント

 ただし、センバツ21世紀枠出場の富岡西については今大会は5月3日(金・祝)から3日間、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで開催される春季四国地区高等学校野球大会の出場校順位を決めるべく、4月13日(土)10時からJAアグリあなんスタジアムで開催される「チャレンジマッチ」のみ出場。

 よって、春のポイントは優勝校と同じく「5ポイント」が付与され計10ポイント以上が確定。もしチャレンジマッチ敗戦・四国大会初戦敗退となったとしても、現在2ポイントの4校が春季四国大会優勝、ないしチャレンジマッチを制したうえで春季四国大会決勝進出しない限り、夏の徳島大会シード獲得が決まる。

 すなわち実質的にはシード校の椅子は残り3枠。逆に言えば、現時点で1ポイント以下の各校も川島徳島商池田・4校抽選の結果で鳴門渦潮の4校に決まった今大会シードをはじめ、ポイント上位校を下せば、一気に夏の甲子園への視界が開けてくることになる。

 では、ここからは各ブロックごとに展望を加えていこう。

各ブロックとも波乱の要素十分



四国1年生最速の140キロを秋季徳島県大会で出した徳島北・河野 勇真

<第1シード・川島ゾーン>
 「今年はこれまでと違ってマシンを使った打撃練習にも取り組んできました。打力を付けて秋とは違う戦いをしたい」

 四国選抜オーストラリア遠征も経験した主将・森本 迅(3年・遊撃手・右投右打・177センチ74キロ・上板町立上板中出身)がこう語るように、川島は秋の初戦冠からさらなる積み上げを期している。が、初戦の相手は阿南高専と最速140キロ2年生右腕・河野 勇真(174センチ70キロ・徳島藍住リトルシニア出身)ら、個々の能力が高い徳島北との勝者。大胆かつ細心な試合運びが要求される。

 また、逆ブロックの城西海部穴吹も大物食いへの爪を研ぐ。

<第4シード・鳴門渦潮ゾーン>
 「冬場に一日700本以上振ってきたし、有持 泰成(3年・投手・177センチ74キロ・右投右打・徳島東リトルシニア出身)が四国選抜オーストラリア遠征から持ち帰ってきた強く・大きく振ることを活かしたいですね」と、意気込むのは鳴門渦潮の主将・奥 和也(3年・三塁手・176センチ76キロ・右投右打・大阪ニューヤング<大阪>出身)だ。

 対抗馬は昨年8月に中央ブロックA新人大会を制した城東や、潜在能力のある板野小松島西あたりになるが、鳴門渦潮の優位は動かなさそうである。



ベースランニング13秒78・遠投116.73メートルの身体能力を誇る徳島商・石上 泰輝(新3年・二塁手)

<第2シード・徳島商ゾーン>
 四国選抜オーストラリア遠征で投打に存在感を発揮した村田 龍哉(3年・投手・178センチ83キロ・徳島松南ヤング出身)と、昨年11月の第10回徳島県高等学校野球体力・技術研修会でベースランニング13秒78・遠投116メートル73の驚異的身体能力を見せ付けた石上 泰輝(3年・二塁手・172センチ68キロ・右投左打・鳴門市第一中出身)など、能力的には徳島商が一歩リード。

 しかし、昨秋県ベスト8の阿南光を筆頭に、秋のリベンジに燃える生光学園、潜在能力のある阿波城北徳島商の牙城を崩しにかかる。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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