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第845回 咲き乱れる実力校!平成最後の愛知の春を制するのは?【愛知県大会展望】2019年03月03日
【目次】
[1]最大の激戦区・西三河/目が離せない東三河地区
[2]好カード揃いの名古屋地区、健闘光った知多地区/最有力校を追う私学勢
今年も高校野球のシーズンが近づいてきた。愛知では、3月21日(木)春季大会地区予選が開始になる。どこのチームが春季大会で結果を残し夏へと自信をつけていくのか非常に楽しみな大会だ。今回は春季大会注目校、注目選手について紹介する。
最大の激戦区・西三河

西尾東のエースで4番・山田紘太郎
県内5地区の中では、このところは西三河地区が最大の激戦となってきている。
昨秋は西尾東が1位通過すると、その勢いで県大会では享栄、至学館といった有力私学を下して4強入り。東邦には大敗し、3位決定戦では春日丘と共に20点を超える大乱戦の末に敗れて、東海大会進出を逃した。
とはいえ、エースで4番の山田 紘太郎君を含め個々の能力も高い。そして何より、寺澤康明監督の指導理念が伝わっており、野球に対する姿勢が素晴らしく、戦いながらチーム力を上げていくのも特徴である。
公立勢では名門の刈谷に豊田北、岡崎工、刈谷北などが昨秋県大会に進出している。面白い存在は一昨年力を示した豊田工とトリッキーにして基礎のしっかりした野球が持ち味の安城に西尾。しっかりとした指導が浸透している安城東、豊野に伝統の豊田西も注目だ。
昨夏の東愛知代表となった愛知産大三河は甲子園を経験した上田 希由翔君と櫻井仁生君のバッテリーとシュアな石原 剣太君が残った。安城学園、岡崎城西も上位を窺うが、面白いのは科技高豊田か。昨秋の2位での県大会進出は自信となっているはずである。
目が離せない東三河地区

東三河の豊川高校
東三河は、昨秋は例年に比べるとやや低迷したが、1位通過の豊川と豊橋中央が県大会ベスト8に残った。
豊川は、やはり同地区では最も安定している。近年、毎年好投手のいる桜丘も続く存在となっている。秋季地区2位通過の国府や絶対的な練習量を誇る渥美農、伝統校の時習館や成章。豊橋工と21世紀枠でセンバツ出場を果たした時の林泰盛監督が異動して指導している豊橋西などの戦いも目が離せない。
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- 手束 仁
- 生年月日:1956年
- 出身地:愛知県
- ■ 経歴
愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。
スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。 - ■ 著書
『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社)
『甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)
話題作となった
『甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
『スポーツ進学するならコノ高校』
『東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
『三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
『スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
『高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
『野球県民性』(祥伝社新書)
『野球スコアつけ方と分析』(西東社)
『流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW! - ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
- ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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