春の千葉は一次予選から見逃せない!激戦が予想されるカードを徹底紹介!【前編】
4月10日から開幕する春季千葉県地区予選の組み合わせが決まった。昨秋の千葉県ベスト8以外のチームが出場する今大会は早くも序盤から好カードが多く登場し、激しい試合が予想される。そこで、高校野球ドットコムは各ブロックの見所、注目校、注目選手、どの試合が激戦が予想されるのかを徹底紹介。激しい争いを制して、県大会に駒を進める40チームはどのチームになるのか。まずは第1ブロックから第4ブロック間で紹介したい。
【第1ブロック】出場枠6 チーム数27
千葉明徳の注目左腕・篠崎健吾投手
各ブロックから実力校同士の対戦が予想される。千葉市内の実力公立・検見川はあずさ第一と対戦。勝者は幕張総合と息が抜けない展開。検見川は昨年から正捕手として出場していた小見山 颯生が中心。隣の山を見ると敬愛学園は柏井と激突。敬愛学園は制球力が優れた左腕・篠崎健吾を中心に守り勝つチームだ。
千葉明徳は明聖と磯辺の勝者と対戦。前チームから活躍を見せてきたスラッガー・福井玲央がどれだけ化けるか注目される。毎年、好選手が登場する千葉明徳だが、この春の段階で新戦力の浮上はあるか。
また同ブロックでは県立千葉と新監督でスタートを切る千葉経大附の対決も見逃せない。千葉経大附は130キロ前後ながら角度ある直球で勝負する安藤 隼斗、身体能力抜群の外野手・高部裕也とポテンシャルが高い選手が揃う。このブロックも地区予選で敗退するには勿体ないチームが多い。
秋ベスト16の京葉工は昭和秀英と犢橋の勝者と対戦。京葉工は本塁打を打つパンチ力を秘めた植田嵐が核弾頭を務める。チームに勢いを与える活躍を見せていきたい。
また昨秋ベスト16の市立千葉は好遊撃手・鈴木 雄大に注目。春にかけてどんな進化を見せているか。
【第2ブロック】出場枠5 チーム数19
松永 幸誠投手(東京学館船橋)
千葉日大一は恵まれた体格から威力あるボールを投げ込む新井鴻太郎に注目。春先まで球速を高め、強豪校に渡り合える投手に成長していきたい。同ブロックでは本格派右腕・松永 幸誠、変化球が優れた本間 雄太と好投手が多い。
また昨秋2回戦まで勝ち進めた県立船橋は船橋二和と、昨秋ベスト16の船橋芝山は船橋啓明と連合チームの勝者と対戦する予定だ。昨夏ベスト4の市立船橋は130キロ後半の速球を投げ込む右腕・湯浅永悟に注目。初戦は船橋北と対戦する。
[page_break:第3ブロック/第4ブロック]【第3ブロック】出場枠5 チーム数21
千葉県屈指のサイドハンド・横山陸人
千葉県でも実力校がひしめく第3ブロック。この春も熱い戦いが予想されそう。昨秋ベスト16の千葉商大付は市川南と松戸国際の勝者と対戦。同ブロックには近年、力をつけている浦安南と東海大浦安の対決も見逃せないだろう。
夏の西千葉準優勝の東京学館浦安は、松戸向陽の勝者と対戦。吉川純弥、常世田力哉と投手力は高いが、秋に課題となった打撃力不足を克服できているか。
第3ブロックでも最も実力がある専大松戸は松戸馬橋と対戦。千葉県屈指の右サイドハンド・横山陸人、強打の捕手・間中堅、昨秋の県大会でも本塁打を放った丹呉響平など個々の選手の能力の高さは、県内トップクラス。あとはその能力を試合で表現できるかにかかっている。ぜひ春の大会では秋からの変化を確かめていきたい。
そして同じブロックでは好投手・由良一翔擁する小金も注目。最速139キロの直球、縦に鋭く落ちるスライダーはどれだけレベルアップしているか。スピーディーな守備を見せる安田悠喜も打撃力も良く、高い野球センスを発揮していきたい。
【第4ブロック】出場枠5 出場チーム20
ポテンシャルの高さに注目したい箱山優(日体大柏)
柏市・野田市・流山市を中心とした第4ブロックも激しい戦いが予想される。流通経済大柏はスラッガー・安永 祥晟、投打にセンス抜群の長崎瑠偉、春の大会まで活躍していた本格派右腕・千葉嵐の復活にも期待がかかる。初戦は野田中央と対戦。同ブロックでは古豪・柏陵がいる。
日体大柏は箱山優、強打の内野手・神宮寺尚徳とポテンシャルの高い1年生が多いのが特徴。県大会では守備・走塁の粗さが見られたが、一冬超えてどれだけ洗練されているか注目だ。初戦は東葛飾と対戦。このカードの勝者は西武台千葉と麗澤の勝者と対戦。県大会まで勝ち進むのは容易ではない。
市立柏は好外野手・倉島 京佑、大型外野手・浦邉 悠揮などポテンシャルが高い野手を揃える。初戦は毎年しぶといチームを作り上げる流山おおたかの森と対戦。同ブロックには千葉沼南も登場する。
昨秋ベスト16の柏南は流山南と対戦。接戦の強さを活かし、春は上位を狙う。
(文=河嶋 宗一)