目次

[1]全国レベルの野手が集う近畿地区は好野手の宝庫
[2]中四国・九州地区の逸材野手たち 

中四国・九州地区の逸材野手たち 



宗山塁(広陵)は奥川恭伸(星稜)から2安打を放った

■要注目野手リスト
宗山 塁広陵
中村 楓大広陵
福島 悠高米子東
沼田 歩市立呉
飛倉 爽汰高松商
大村 侑希松山聖陵
江原 佑哉筑陽学園
中村 敢晴筑陽学園
福岡 大真筑陽学園
野邊 優汰明豊
布施 心海明豊
足立 駿大分
江川 侑斗大分
深草 駿哉日章学園
森永 光洋日章学園

 中国地区優勝の広陵は逸材野手が多く揃う。宗山 塁広陵)は星稜奥川 恭伸から2安打を放った左の好打者。セカンド守備もスピーディで野球センス抜群の好野手。ここで存在感を示せば大きく騒がれる存在となりそう。下級生の時から活躍を見せていた中村 楓大広陵)にも期待してみたい。

 米子東は一塁手の福島 悠高に注目。中国大会まで高校通算12本塁打を放ち、変化球をうまくさばける対応力の高さが光るスラッガーである。

 高松商は抜群のバットコントロールを誇り、どの投手に対しても的確にミートし安打を量産。そして一歩目の動きが速い外野守備が魅力の飛倉 爽汰高松商)、そして松山聖陵は185センチの大型一塁手・大村 侑希は躍動感ある動きとパワフルなスイングが光る。

 中四国の5枠目の出場となった市立呉の主軸・沼田 歩はレベルスイングから広角に鋭い打球を飛ばし、俊足で、守備範囲も広い好打の外野手。センス、技術を兼ね備えた外野手だ。


主将として筑陽学園を引っ張る江原佑哉

 九州地区でも全国的に見てもレベルが高い野手が多いのが特徴。優勝した筑陽学園はパンチ力のある打撃でチームを牽引する二塁手・江原 佑哉、しなやかな動きをした遊撃守備と球足が速い打球を放つ大型遊撃手・中村 敢晴(1年)、1993年夏の甲子園準優勝投手の福岡真一郎さん(樟南)の息子で、パワフルな打球と強肩を披露する福岡 大真と楽しみな野手が多い。

 準優勝の明豊は下級生から動きの良さが光っていた三塁手の野邊 優汰、1年生ながら打撃技術がチームトップクラスの布施 心海に注目だ。

 ベスト4の大分は大型二塁手・足立 駿、優れたキャッチング技術と好打が光る大型捕手・江川 侑斗の進化に期待がかかる。またベスト4の日章学園は九州大会で高打率を残した捕手・深草 駿哉、俊足好打の森永 光洋の活躍に期待がかかる。

▼これまでのシリーズを見直す
東日本投手編(北海道・東北・関東・東京・東海・北信越)
東日本野手編(北海道・東北・関東・東京・東海・北信越)
西日本投手編(近畿・中国・四国・九州)

(文=河嶋 宗一