第810回 日大三の初戦敗退から始まり国士舘の優勝で幕を閉じた秋季東京都大会を総括!2018年11月08日

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【目次】
[1]日大三敗れ、波乱の幕開け
[2]全国レベルにあった東海大菅生
[3]危機意識から優勝した国士舘

日大三敗れ、波乱の幕開け



日大三に勝利し喜びを爆発させる目白研心ナイン

 大会の組み合わせを見れば、東海大菅生二松学舎大附帝京などは厳しいブロックに入ったのに対し、夏の甲子園で4強の日大三は、抽選運には比較的恵まれていると思われていた。

 しかし1回戦の目白研心戦で、まさかの敗戦。日大三平野 将伍小川 敦星が打ち込まれ、後半に井上 広輝を登板させたが、追いつけなかった。目白研心は、4番の山田 瑞記が3ランを含む6打点の活躍で大金星を挙げた。

 斎藤 佑樹の活躍で優勝した2006年の早稲田実業も、強力打線で優勝した2011年の日大三も、その年の秋は1次予選で敗れている。甲子園で上位に残った学校は、新チームの結成が遅れる。そのうえで秋季大会を戦う難しさを、再認識させられた。

 日大三の敗戦は、強豪校には緊張感をもたらし、その他の学校には、希望を与える結果になった。

 西東京大会の決勝戦で日大三と激闘を繰り広げた日大鶴ヶ丘は、1次予選で都立小平西に敗れ、東東京大会準優勝の都立小山台は、都大会1回戦で、昭和一学園に延長11回の激闘の末、敗れた。

 日大鶴ヶ丘を破った都立小平西のエース・野崎 師は、左腕独特のスライダーのキレがあり、今後が楽しみな投手だ。

 関東一成蹊にあわや初戦敗退という大苦戦を強いられた。9回裏に力尽きたが、成蹊廣渡 優斗のツーシームなどを駆使した好投は、見応えがあった。

東海大菅生と二松学舎大附の高レベルの戦い



左:中村晃太朗(東海大菅生) 右:海老原凪(二松学舎大附)

 今大会は、3回戦が大きなヤマであった。中でも東海大菅生二松学舎大附一戦は、事実上の決勝戦ともいえる試合であった。強打の両チームだけに、打撃戦が予想されたが、東海大菅生中村 晃太朗二松学舎大附海老原 凪という、ともに湘南ボーイズ出身の左腕の見応えのある投手戦になった。

 試合は数少ないチャンスを物にした東海大菅生が勝利したが、秋季大会でこれだけ高いレベルの戦いは、久々にみた。

 3回戦ではほかにも、早稲田実業帝京国士舘関東一という好カードがあった。

 早稲田実業は再三ピンチを招きながらも、エースの伊藤 大征がここ一番で力を発揮。奪三振12という力投であった。

 国士舘は立ち上がり、関東一の好投手・谷 幸之助を一気の攻めで攻略し、強豪対決を制した。

 3回戦に強豪対決が集中した分、準々決勝では一方的な試合もあった。その中で、岩倉の健闘は素晴しかった。
 東海大菅生戦で好投した宮里 優吾はもちろん、控えの左腕・坂本 一樹も球にも力があり、2人ともU17東京代表として、年末のキューバ遠征に参加する。

 都立城東は、都立校として唯一8強に残ったが、守りなどに課題が残った。

 東亜学園は夏に向けてじっくりチームを作るので、秋季大会ではそれほど実績を残していないが、この秋は、エースの細野 晴希をはじめとして夏の経験者が多く残り、7年ぶりに4強に残った。

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試合で役立つメンタルマネジメント
関東一 【高校別データ】
都立小平西 【高校別データ】
都立小山台 【高校別データ】
昭和一学園 【高校別データ】
成蹊 【高校別データ】
都立城東 【高校別データ】
帝京 【高校別データ】
帝京可児 【高校別データ】
帝京第五 【高校別データ】
帝京三 【高校別データ】
東海大菅生 【高校別データ】
二松学舎大附 【高校別データ】
日大三 【高校別データ】
日大鶴ヶ丘 【高校別データ】
都立日野 【高校別データ】
目白研心 【高校別データ】
早稲田実業 【高校別データ】

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