第793回 秋季愛媛県大会展望!「本命不在」大会を制するのはどこだ?2018年10月06日

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【目次】
[1] 第1シード・今治西に立ちはだかる「夏甲子園ベスト4」
[2]「松山市内私学両雄」に名門たちが挑む
[3] 敗れたチームにも楽しみな選手たちが

 10月6日(土)より開幕した「平成30年度秋季四国地区高等学校野球愛媛県大会」。東予地区23校22チーム(連合は西条農今治北大三島)、中予地区20校、南予地区16校13チーム(連合は津島南宇和三間三瓶)による地区予選を経て、16校(東予6・中予6・南予4)が参加し、香川県で行われる秋季四国大会出場「3」枠を巡る戦いが繰り広げられる。

 

 はたしてシード校は今治西聖カタリナ学園松山聖陵帝京第五の順に決まったものの「本命不在」と目される今大会を制するのは?今回は今年から変更されたシード校決定方法や、惜しくも地区予選敗退に終わった学校の注目選手も紹介しつつ、大会の見どころを探っていきたい。

第1シード・今治西に立ちはだかる「夏甲子園ベスト4」



芦谷 泰雅(済美)

 まず展望に入る前に9月26日(水)に開催された抽選会で明らかになった新たなシード校選出方法について書き記しておこう。

 昨年までは東予・中予・南予の地区別新人戦優勝校3校に、県大会出場校責任教師全員の投票により選出された1校を加えた4校が今大会のシード権を獲得し、さらに順位設定投票(1位:4点・2位・3点、3位:2点、4位・1点)でシード順位を決めていたが。今年からは地区別新人戦が過密日程も考慮し準決勝以上(南予地区は決勝戦)を開催しなくなったことにより3校の選出方法を変更。県大会出場校の責任教師が地区別に別れ、地区別新人戦で最上位に入った以下のチーム

東予:新居浜西今治北今治西
新居浜商は地区予選で敗退

中予:松山城南聖カタリナ学園松山東松山聖陵

南予:帝京第五大洲

のうち、地区別投票で最上位に入った今治西松山聖陵(一次投票では聖カタリナ学園と同数だったため、両校の抽選で決定)、帝京第五がまずシード校に選出。
 以後は昨年までと同じく責任教師16名の投票で8票を集めた聖カタリナ学園が4校目のシードに。そして順位投票により51点を集めた今治西が第1シード。以下、聖カタリナ学園(46点)、松山聖陵(36点)、帝京第五(27点)の順にシード順位が決している。

 かくして旧チームの両輪・村上 滉典(2年・投手・171センチ63キロ・左投左打・西条市立東予東中出身)、澤田 和希(2年主将・一塁手兼投手・176センチ73キロ・右投右打・南国ヤングマリナーズ<高知>出身)。さらに新チームから松山リトルシニア時代に務めた捕手に転じた土居 駿介(2年・173センチ71キロ・右投右打)や思い切りよいプレーに定評がある深川 拓人(2年・中堅手・165センチ70キロ・右投左打・今治中央ボーイズ出身)といった旧チームからのタレント力が認められ、第1シードに推挙された今治西であるが、その道のりはなかなかに険しいものとなりそうだ。

 初戦で対戦する松山東は夏の愛媛大会・坊っちゃんスタジアムで本塁打を放った4番・松野 誠士郎(2年・三塁手・178センチ88キロ・愛媛松山ボーイズ出身)が健在。ここを勝ち抜いたとしても待っているのは夏の甲子園ベスト4・済美新居浜南の勝者である。

 済美は福井国体でもクリーンナップを張った芦谷 泰雅(2年主将・捕手・170センチ75キロ・右投右打・伊予三島リトルシニア出身)と山田 響(1年・左翼手・169センチ70キロ・新居浜ヤングスワローズ出身)ら打線が投手陣をいかに援護できるかが焦点。新居浜南も東予地区予選・新居浜工戦で本塁打を放っている鈴木 大誓(2年主将・遊撃手・173センチ・右投右打・新居浜市立船木中出身)など実力者がそろうが、松山工に苦戦を強いられた反省を糧にできれば、第1シード撃破・2年ぶり四国大会出場も視野に入ってくる。

 なお、これら4チームの勝者と準決勝で対戦するブロックも強豪ぞろい。旧チームからほぼ変わらぬメンバー構成で臨む帝京第五がシードを張るが、初戦は大洲との「南予地区王是決定戦」。最速138キロ右腕・真鍋 魁(2年・右投右打・176センチ66キロ・西条市立西条北中出身)、強肩・宮嶋 海斗(2年主将・捕手・184センチ71キロ・右投右打・西条ボーイズ出身)のバッテリーに加え、野手は昨秋の県大会準優勝・四国大会経験者を多数そろえる西条も、初戦は夏の愛媛大会初戦敗退からの雪辱を期す名門・宇和島東である。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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