絶対的なエース・及川擁する横浜か?強力打線・東海大相模が制するのか?いざ激突!
いよいよ神奈川の黄金カード・横浜vs東海大相模の一戦が23日に行われる。直接対決は2017年夏の決勝以来。秋の準々決勝ということになると、2015年の準々決勝以来の対決となる。そんなこの試合の見どころと注目選手を紹介したい。
今年も横浜が有利?
及川 雅貴(横浜) 西川僚祐(東海大相模)
3年前、横浜は藤平尚真、東海大相模は北村朋也がエースだった。両チームともエースが先発だったが、投球内容は明暗が分かれた。藤平は最速145キロの速球だけではなく、スライダー、カットボール、カーブを使い分けて抑えているのに対し、北村は最速145キロを計測するも、甘く入ったボールを打ち込まれ、結果的に横浜が10対1と8回コールド勝ちを収めた試合となった。
今年も横浜が有利だといえる。最速152キロ左腕・及川 雅貴は球種を限定して、速球主体のピッチング。勝ちに固執しすぎず、自分の可能性を広げるピッチングに専念している。ただ、東海大相模は打線が超強力。3回戦の山北戦で本塁打を放ち、攻守で躍動する大型三塁手・遠藤 成、高校通算17本塁打・西川 僚祐(1年)、侍U-15代表の4番山村 崇嘉(1年)、5番井上 恵輔(2年)と強打者が揃っており、及川からオーバーフェンスできる可能性を持った打者は揃っているが、テクニックでかわされるともろい一面を持っている。
一方、投手陣はカーブを売りにする野口 裕斗、同じくカーブを売りにする左腕・富重 英二郎(2年)、キレの良い速球を投げ込む諸隈 惟大(1年)、右サイドから130キロ前後の速球を投げ込む紫藤 大輝(2年)がいるが、この4人は横浜を抑え込む絶対的な力量はない。5点~10点ぐらいの失点は覚悟した方が良い。
横浜は小泉 龍之介(2年)、内海 貴斗(2年)、度会 隆輝(1年)といった経験者が中心になりそう。今年の横浜打線は好打あり、長打ありとバリエーション多彩な攻撃ができる。
今のところ横浜が勝つ場合は守り勝ち、もしくは大差で勝つ展開が予想できるが、東海大相模が勝つ場合は打ち勝つ展開になるのではないだろうか。いずれにしろ、ライバル対決にふさわしい接戦になることを期待したい。
(文=河嶋 宗一)