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秋の千葉も戦国 いきなり習志野vs拓大紅陵など好カードが満載!

2018.09.22

 いよいよ秋の千葉が22日から幕開けする。実力校がひしめき合っており、どこが勝ち上がってもおかしくない千葉県は大会初日から好カードが目白押し、そんな秋の千葉の好カードや注目選手、注目校を紹介したい。

習志野vs拓大紅陵の注目の一戦

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佐々木新(拓大紅陵)と根本翔吾(習志野)と横山陸人(専大松戸)

 トーナメントで言うと右上のブロックでは、県立船橋vs安房の対決が面白い。県立船橋は地区予選で習志野と2対4と接戦を演じた。一方、夏の東千葉ベスト16の安房も、2年生が多く残り、4番西野の打撃に注目だ。同ブロックでは、千葉敬愛が上位浮上を狙う。最速135キロ右腕・本宮 恒輝千葉敬愛では珍しい左の大型スラッガー・4番栗原 瑞生。また伝統校・佐倉千葉経大附が同ブロックなのも面白い。

 また、このブロックで一番の注目は習志野vs拓大紅陵の一戦。習志野根本翔吾飯塚脩人の投打の柱が残り、また実力ある新戦力が登場し、今年も強力なチームとなっている。一方、拓大紅陵は左腕・佐々木新が残るが、全体的に力不足で、敗者復活戦を何とか勝ち上がってきた。実力的には習志野が上だが、拓大紅陵が意地を見せて競り合いを演じるかもしれない。いずれにしろ、両校の現在地を知るには良いカードだ。また、同ブロックの我孫子は、1年生の時からエースの137キロ右腕・綾部郁海を擁する好チームだ。

 専大松戸vs千葉明徳の対決も見逃せない。専大松戸は右サイドの横山陸人、またクリーンナップに右の強打者が揃う。千葉明徳は右のスラッガー・福井玲央が残り、楽しみな右打者。また同ブロックの日体大柏敬愛学園の対決も見逃せない。日体大柏は昨年の柏日体のエースで昨秋千葉県選抜にも選ばれた箱山慶人の弟である箱山優、4番・神宮寺 尚徳など1年生5人がスタメンを連ねる若いチームだ。

 トーナメントの右下では伝統校・銚子商佐倉南に注目。佐倉南は2015年春、千葉沼南の監督として関東大会出場に導いた茅野和也監督の指導で打撃力のあるチームに育った。この秋、躍進を遂げることができるか。

[page_break夏に結果を残したチームも目が離せない!]

夏に結果を残したチームも目が離せない!

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畔栁舜(中央学院)と根本太一(木更津総合)

 トーナメントの左上、千葉英和千葉黎明の対決も見逃せない。また、西千葉大会で対決した東京学館浦安中央学院が再び県大会初戦で激突。東京学館浦安は決勝戦でリリーフした常世田力哉が軸、中央学院は本格派右腕・畔柳 舜、夏の大会でサヨナラ弾を打った青木優吾、旧チームの時からのレギュラー・長沼航が中心。そこから新戦力がいかに絡んでくるかがカギとなる。

 そして東千葉優勝の木更津総合は実力校・東京学館と対戦。149キロ右腕・根本太一、伸びのある140キロ台の快速球を投げる1年生・篠木健太郎の2人が軸。また、打線も強打強肩の太田 翔梧が軸となるが、新戦力の活躍を期待したい。

 勝者は市立船橋横芝敬愛の勝者と対戦。市立船橋は140キロ近い速球を投げ込む湯浅 永悟に注目。横芝敬愛石川陵起に注目。決して体は大きくないが、体をねじるようなフルスイングから繰り出す打球速度は、県内でも上位レベルの左打者だ。同ブロックでは千葉商大付四街道など実力校が揃っている。

 夏準優勝の成田袖ヶ浦と対戦。成田は139キロを誇る大型右腕・山本翔太がどこまで本格化しているかがチェックポイント。勝者は流通経済大柏八千代東の勝者と対戦。流通経済大柏には前チームから投げていた本格派右腕・千葉 嵐、夏の4番・安永 祥晟と投打の軸が残り、これまでの経験を活かし躍進を遂げることができるか。

 同ブロックでは好ショート・長岡秀樹や多彩な投手陣を揃える八千代松陰も面白いだろう。八千代東高校を甲子園出場(2009年)に導いた片岡祐司監督が率いる印旛明誠。かつては印旛として名をはせた印旛明誠は復活をアピールするには大事な大会となる。初戦は千葉日大一と対戦する。

(文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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