第783回 東邦など名古屋地区の私学4強が分散、豊川、西尾東などがどこまで抵抗示すか2018年09月17日

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【目次】
[1]二次予選を1位通過の名電と本命視されている東邦が中心

 この夏は東西に分かれて、甲子園へ2校を送り込んだ愛知県。
 新チームがスタートして、今年の秋もやはり名古屋市内勢がリードしていくことは間違いないだろう。

二次予選を1位通過の名電と本命視されている東邦が中心



二季連続の甲子園を狙う愛工大名電

 西愛知代表だった愛工大名電は、帰名後の名古屋地区二次予選の決勝トーナメントを1位で通過してシード校として県大会に挑むこととなった。初戦の相手は豊橋中央名経大高蔵の勝者だ。攻撃力としては旧チームでも中軸を任されていた稲生 賢二君と牛島 凛人君が残ったのが大きいであろう。これに実績のある堀内 祐我君もいる。投手陣は左右のエースは抜けたが、西愛知大会を経験している森 春輝などが中心となりそうだ。
 このゾーンには星城春日丘大成といった中堅私学が目白押しだ。さらには誠信豊田大谷、このところ躍進が著しい日本福祉大附などに加えて、公立勢では豊田西大府が初戦で当たるのも注目だ。今春、中京大中京をコールドで下した西春も控えている。

 名古屋地区二次予選で2位となったのは享栄だった。夏の西愛知大会は準決勝で愛工大名電に屈した。この夏でベテラン柴垣旭延監督が勇退して、新チームからは、かつて中京大中京で全国制覇も果たしている大藤敏行監督が指揮を執っている。双子の三島兄弟のバッテリーを中心として、きっちりとした手堅い野球と、機動力などを生かした攻撃野球とがどのように融合していくのか。県大会でどんな戦いを示していくのか注目される。
 東愛知大会準優勝で、一次予選でも西三河地区を1位通過した西尾東とベスト8決めの3回戦で当たれば好カードとなるが、夏の東愛知代表校愛知産大三河もいる。愛知産大三河上田 希由翔君と櫻井 仁生君の中軸が残っているのが心強い。準々決勝では愛知啓成至学館と争うことになりそうだ。

 今大会も本命視されている東邦は名古屋地区の3位で、知多地区1位の半田のゾーンに入った。半田は初戦で竹前俊宏前監督の率いる岡崎工と夏に敗れた刈谷の勝者と当るが、どちらと当っても見逃せない試合となる。勝てば栄徳桜丘といった、甲子園に手の届きそうな私学有力校と当りそうだ。夏は桜丘に勝っているだけに、対戦すれば面白い試合が期待できる。東邦は準々決勝までは順当に行きそうだが、このゾーンでは初戦で日進西、次は東三河2位の国府と当る愛知がどこまで抵抗できるかが注目だ。

 東三河地区1位の豊川と西三河地区2位の科学技術高豊田のゾーンは名古屋地区は二次トーナメント2回戦で享栄に敗れ第5代表となった中京大中京が1回戦からの登場となる。初戦の江南に勝てば次が科技高豊田だ。中京大中京板倉 駆君と関岡 隼也君のバッテリーはじめ伊賀 功晟君ら個々のポテンシャルは高い。
 夏から大幅にメンバーが入れ替わった豊川だが、東三河を1位で通過したのはさすがだ。東愛知大会ベスト4メンバーから残った執頭剛琉君が中心となってチームを引っ張ってくことになるだろう。準々決勝で当たりそうな愛知産大工も夏はオール3年生で戦ておりメンバーは一新されたが、名古屋地区二次トーナメントでベスト4まで進出している。

 伝統の私学4強が分散された組み合わせになったが、その一角をどこが崩して上位に進出してくるのかというところも見どころとなりそうだ。

(文=手束 仁

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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