第778回 2019年はリベンジへ。アジア大会で出た課題を検証 「ルールへの対応」2018年09月12日

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【目次】
[1]うまくいかなかったゾーンへの対応
[2]国際ルールへの対応はプロ・アマ統一

 日本開催のアジア大会で優勝を逃す事態となった。チャイニーズタイペイ戦に敗れてから、日本代表の在り方が盛んに議論された。2019年のワールドカップの出場権は何とか手にしたものの、現状のままでは来年の世界大会では3位がやっとかもしくは5位~6位で終わってしまうかもしれない。今回、問題になった課題をシリーズもので検証をしていく。まずはルールへの対応だ。

うまくいかなかったゾーンへの対応



藤原恭大(大阪桐蔭)

 日本は貧打に苦しんだ。チャイニーズタイペイ韓国戦の合計スコアは2得点。去年のカナダでのワールドカップと比べて、とにかく貧打に苦しんだ。その原因として、永田監督は「ゾーンに対応できなかった」と挙げる。日本と国際大会ではどれくらいゾーンが違うのか。永田監督は「ボール1個~2個分は広いですね。今までやってきたゾーンとは違うので、どうしても当てに行く傾向が強い。韓国戦チャイニーズタイペイ戦ではそれが出てしまった」

 はっきり言ってボール1個~2個の違いはかなりの違いである。野球の質が変わる。

 高校代表の優秀な選手が集まったとはいえ、そう簡単に対応できるものではない。

 韓国戦では1得点に終わり、台湾戦は2安打のみに終わった。

 この2試合を振り返ると、ゴロやポップフライが多かったが、東京合宿では鋭いライナー性で伸びていく打球も多かった。永田監督は「振ってタイミングをとる」というように、強く振ることを推奨しており、合わせようとして、当てることは絶対にやるなと選手にも伝えていた。10日の中国戦を振り返ると、藤原 恭大大阪桐蔭)は点差がついた場面で、フルスイングを行ったが、あれも永田監督の指示である。

 「藤原にはホームランを狙え、MRTにぶちこめ!ともいっていましたね」

 MRTというのはサンマリンスタジアムにあるMRT放送の広告のことだ。その上を行くような打球を放ってほしい思いがあった。

 ただ外に広すぎるゾーンが日本の打者のメカニズムを狂わせたと考えられる。その対応策として蛭間 拓哉浦和学院)は「やはり外角へ打てるように踏み込んで打って強く振ることです。でも、なかなか打てずに苦しみました。最後の中国戦で良い打球を打てたかなと思います」と踏み込んで打っていった。

 中国戦で14得点を挙げ、対応に成功したものの、時すでに遅し感が強かった。

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大阪桐蔭 【高校別データ】
コメント (1)
野球2018.09.13 畠山鉄男
プロアマ統一は、いいかな。

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