第770回 いよいよ3日アジア大会開幕!野手、投手の仕上がり状況を分析!2018年09月03日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]国内合宿 実戦は2勝1敗1分け 打線は集中打を見せることができるか
[2]投手陣の仕上がりは良好 先発構成はギリギリまで決断

 9月3日、侍ジャパンU18代表はいよいよ香港戦に臨む。8月25日~29日まで東京合宿、30日~2日まで宮崎合宿を行ってきた。ここまで侍ジャパンU18代表はどんな時間を過ごしてきたのか。

代表メンバー18名

国内合宿 実戦は2勝1敗1分け 打線は集中打を見せることができるか



侍ジャパンU18代表の選手たち

 侍ジャパンU18代表は本大会まで4試合を行った。
8月27日 侍ジャパンU18代表 3vs2 立教大
8月28日 侍ジャパンU18代表 3vs7 侍ジャパン大学代表
8月29日 侍ジャパンU18代表 4vs4 明治大学
8月31日 侍ジャパンU18代表 4vs2 宮崎県選抜

 打線では小園 海斗報徳学園)、藤原 恭大大阪桐蔭)、蛭間 拓哉浦和学院)、野尻 幸輝木更津総合)、根尾 昂大阪桐蔭)、中川 卓也大阪桐蔭)の6人が木製バットに順応している。打線の力強さという点では、2016年のアジア大会のメンバーを上回っている感じだ。2017年の世界大会と比べると長打力が劣る分、足が使える強みがある。

 小園は大学代表戦で本塁打、藤原は4試合すべてで安打を記録し、蛭間も宮崎県選抜では痛烈な安打に加え、凡退になった打席でも鋭い打球を連発、野尻は宮崎県選抜では2本の三塁打を放っているように、打球の力強さは金属バットを打った時とほぼ変わらない。根尾は大学代表戦で2安打を放ったようにここ一番の勝負強さは素晴らしい。中川は高い打撃技術で、宮崎県選抜では145キロのストレートを左前安打を放ったように、頼りになる。

 ここまで計14得点と、レベルが高い投手相手にしっかりと点数を稼げている。またこの4試合、打順は4通りと固定したオーダーではない。永田監督は「本番を想定したり、打者の状態を見て」と語るように、普段5番を打っている蛭間を打席数を増やすために2番にしたり、大学代表戦まで4番だった藤原を1番にしたり、野尻を5番にしたりといろいろ試している。その中でも永田監督は1番藤原、2番小園の並びに手応えを感じている。

 「藤原の1番が最高です。自分も1番藤原、2番小園が一番いいと思っていました。けれど、小園の成長もありますのでばらしていいかと思いました。そもそも藤原は4番ではなく、1番打者タイプだと思うので、勿体ないです。果たして4番はどうなのかと。ただ、1番藤原、2番小園なら得点力は上がると思います。威圧感を並べるもの手かと思います。」

 ここまで代表の攻撃を振り返ると少ないチャンスをものにする攻撃はみられるが、集中打がない。木製バットに対応できている6人が台湾、韓国の強豪国相手に集中打で一気に点数をたたき出すことが大事となる。理想としては藤原、小園のコンビで畳みかけ、3番~5番がどれだけ機能するかである。

 また、渋いヒットを見せている小泉 航平大阪桐蔭)、高い意識で木製バットに対応しようとしている峯 圭汰、二塁手として機敏な守備を披露し、芯でとらえれば鋭い打球を見せる奈良間 大己常葉大菊川)、控えに回っている根来 龍真日置 航も本来の持ち味を発揮すれば破壊力は増すだろう。

 最終日の公開練習では多くの選手が快音を響かせた。特に日置はコーチとしてベンチ入りしている小針監督(作新学院)の指導を受け、最終日の練習ではこれまでなかった長打性の打球を連発。「木製バットに慣れてきた」と手応えを感じている。

 「相手国を見ながら打線を組んでいきたい」と話す永田監督。本番へ向けて最善のオーダーを組み、爆発を期待したい。

【次のページ】 投手陣の仕上がりは良好 先発構成はギリギリで決断

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第267回 軟式U-15経験者や磐城の143キロ右腕...ブレイク必至の好投手たち【東日本投手編】【ドラフト特集コラム】
第111回 ミレニアム世代トップランナー・小園海斗の成長過程を報徳学園時代からひも解く【高校野球コラム】
第27回 歴代の甲子園を沸かせたヒーローたちが続々と上位にランクイン!人気選手名鑑ランキング!【高校野球ドットコム 人気記事ランキング】
第1回 全国制覇8度を誇る大阪桐蔭の戦績・卒業生の進路を紹介!【データブック】
第111回 あの名将があの高校へ!元U18日本代表監督や横浜高校など、この春にあった主な人事異動一覧 【高校野球コラム】
第1141回 中川卓也(大阪桐蔭-早稲田大)屈辱の1年を乗り越え、東京六大学で首位打者を狙える選手へ 【2020年インタビュー】
第1141回 二度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭の主将・中川卓也(早稲田大)が濃密な3年間で得たもの 【2020年インタビュー】
第1100回 大阪桐蔭の左腕エースでは田中誠也以来の実力派・藤江星河を覚醒させた「内角攻め」と「チェンジアップ」 【2020年インタビュー】
第1052回 目指すはナンバーワン野手。さらにレベルアップし、来年も日本代表へ 横山陽樹(作新学院) 【2019年インタビュー】
侍ジャパンU-18日本代表vsオーストラリア代表【2019年 第29回 WBSC U-18 ワールドカップ】
第1051回 韓国でもいつも通り。リリーフエース・飯塚 脩人の恐るべき精神力の強さ 【2019年インタビュー】
侍ジャパンU-18日本代表vs韓国代表【2019年 第29回 WBSC U-18 ワールドカップ】
侍ジャパンU-18代表vsパナマ代表【2019年 第29回 WBSC U-18 ワールドカップ】
侍ジャパンU-18代表vs台湾代表【2019年 第29回 WBSC U-18 ワールドカップ】
侍ジャパンU-18日本代表vsカナダ代表【2019年 第29回 WBSC U-18 ワールドカップ】
板川 佳矢(横浜) 【選手名鑑】
小泉 航平(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
小園 海斗(報徳学園) 【選手名鑑】
中川 卓也(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
奈良間 大己(常葉大菊川) 【選手名鑑】
根尾 昂(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
根来 龍真(常葉大菊川) 【選手名鑑】
野尻 幸輝(木更津総合) 【選手名鑑】
日置 航(日大三) 【選手名鑑】
蛭間 拓哉(浦和学院) 【選手名鑑】
藤原 恭大(大阪桐蔭) 【選手名鑑】
峯 圭汰(創成館) 【選手名鑑】
山田 龍聖(高岡商) 【選手名鑑】
吉田 輝星(金足農) 【選手名鑑】

コメントを投稿する

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム