第758回 好投手、好捕手、好遊撃手で沸いた平成最後の甲子園!2018年08月31日

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【目次】
[1]史上最多58名の140キロオーバーの投手
[2]名選手が集まったキャッチャーとショート
[3]大きく変貌を遂げた名門校
[4]各ポジションのベスト3発表!
[5]100回大会にふさわしいベストナイン

史上最多58名の140キロオーバーの投手


150キロを超えた4人

 大阪桐蔭の優勝で幕を閉じた第100回高校野球選手権記念大会の最大の特徴は、投手は140キロの大台を超えた選手が史上最多の58人を数えたことと、野手は強肩キャッチャーと好守のショートが多かったことだろう。

 投手は140キロ超えのさらにもうワンランク上、150キロ超えが史上最多の4人を数えた。星稜奥川 恭伸(2年)は先発して8回を投げた開幕ゲームの藤蔭戦で150キロ、大阪桐蔭柿木 蓮(3年)は2回戦の沖学園戦でリリーフして151キロ、日大三井上 広輝(2年)は先発した2回戦の奈良大附戦で150キロ、そして金足農吉田 輝星(3年)は先発した3回戦の横浜戦、9回表に150キロを計測し、野球ファンをあっと言わせた。

 松坂 大輔横浜)が大活躍した1998年、140キロ超えは7人しかいなかった。それが20年後には8倍強に増大。高校卒のピッチャーがプロ1、2年で頭角を現すことが多くなったのもこのスピードアップと無縁ではない。一言で言えば、ウエートトレーニングの進歩によって高校球児の体作りに一大革命がもたらされた。バッターなら甲子園でのホームランが増えたのも同じ理由だ(今大会の通算51本塁打は大会史上4位の記録)。 

 150キロを超えた4人の中で投球フォームが盤石と言える選手はいない。吉田、奥川、柿木、井上はいずれもステップした下半身をすぐ上半身が追いかける。こういう選手はテークバック時の割れが不十分でストレートに下半身の力が十分に伝わらない恐れがある。吉田にもそういう改良点があるが、リリースでボールを押さえ込めるので低めのストレートが伸び、変化球のキレも超高校級。さらに、一塁けん制、バント処理で見せる好判断などディフェンス面もよく、桑田 真澄PL学園)、松坂 大輔横浜)、前田 健太PL学園)に通じる美質を多く備えている。

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プロフィール

小関 順二
小関 順二
  • 出身地:神奈川県横須賀市生まれ。
  • ■ プロ野球のドラフト(新人補強)戦略の重要性に初めて着目し、野球メディアに「ドラフト」というカテゴリーを確立した。ストップウオッチを使った打者走者の各塁走塁、捕手の二塁スローイングなど各種タイムを紹介したのも初めてで、現在は当たり前のように各種メディアで「1.8秒台の強肩捕手」、「一塁到達3.9秒台の俊足」という表現が使われている。
  • ■ 主な著書に『プロ野球問題だらけの12球団』(年度版・草思社)、『プロ野球スカウティング・レポート』(年度版・廣済堂あかつき)、『ドラフト物語』(廣済堂あかつき)、『野球力』(講談社+α新書)、『プロ野球サムライたち』(文春新書)などがある。
  • ベースボールファン(有料コラム)では、「野球を歩く」を寄稿、野球ファン必見の野球歴史コラムを配信している。 
  • 小関順二公式ブログ

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