【10日目見所】東の名門校対決 花咲徳栄vs横浜の一戦を制するのは??
東の名門校対決を制するのは??
8月14日、第100回全国高等学校野球選手権記念大会10日目。10日目の対決は花咲徳栄vs横浜。東の名門校対決が甲子園で繰り広げられるのはワクワクでしかない。そんな10日目3試合の見どころを紹介したい。
常葉大菊川は打線が活発。打率8割男・奈良間大己が甲子園でも本塁打を放ち、観衆の度肝を抜いた。益田東の和田 晃成の完成度の高いピッチングに屈することなく、攻略した高度なバッティングをこの試合でも発揮できるか。
対する日南学園は伝統の試合運びの巧さで完封勝利を挙げた。エース・辰巳はきキレのあるストレートとチェンジアップの巧さでしのいでいきたい。
この試合のカギを握るのは、日南学園の辰巳のピッチング。辰巳が崩れれば、大差をつける可能性もあるだろう。
金足農は初戦で14奪三振の快投を見せたエース・吉田輝星に続き、快投を見せることができるか注目が集まる。前回のピッチングを振り返ると、ストレート中心で、変化球の精度に甘さががあった。大垣日大打線はギアを上げる前のストレートをしっかりとパンチショットして、精度の甘い変化球を捉えていきたい。そのキーマンは逆転満塁本塁打の堀本洸生、2本塁打・小野寺優斗がキーマンとなる。
吉田は1回戦を上回る投球を見せるには、とにかく精度の高い変化球を投げることができるか。そこで違う姿を見せて、大会ナンバーワン右腕にふさわしいピッチングを見せてほしい。
前年王者の花咲徳栄と20年ぶりの夏優勝を狙う横浜の一戦。東日本を代表する超名門校同士の対決は見ごたえのある一戦となりそうだ。
花咲徳栄は鳴門戦を振り返ると、少しずつ打撃面でつながりが見え、強引に打ってひっかける選手が少なくなり、的確にコンタクトできる選手が多くなってきた。
横浜は3本塁打を打っているように、神奈川大会で見せたパワーを発揮。ただ万波中正は甲子園と神奈川大会のゾーンの違いに苦しみ、ストライクコースをつかむことなく、無安打に終わった。それだけにこの試合は真価が試される。
花咲徳栄はエース・野村佑希だけでは不安がある。やはり複数の投手陣でつないで横浜打線を交わしていきたい。
横浜は板川佳矢だけで乗り切るのは難しい。花咲徳栄打線の打力を考えれば板川を十分にとらえる可能性はある。ベンチ入りしている右サイドの黒須大誠の起用も大事になるが、やはり調子が上がっていない及川雅貴がフルパワーでねじ伏せるだけの勢いが欲しい。
この試合、接戦になることもあれば、どちらかの打線が爆発して、一方的な差をつけて勝利するケースもある。それは花咲徳栄も、横浜もありうるケース。試合を拮抗させるには、落ち着いた守備、状況に応じた守備シフト、タイミングの良い継投、次の塁を狙った走塁など当たり前のことをしっかりやる。是非、緊迫した勝負を最後まで演じてくれることを期待したい。