【9日目見所】大阪桐蔭は試合巧者・沖学園と対決!4本の矢・近江にも期待
藤原恭大(大阪桐蔭)
8月13日、第100回全国高等学校野球選手権記念大会9日目。大阪桐蔭が2回戦を迎える。激戦が予想される3試合の見どころを紹介したい。
大阪桐蔭は苦戦を制して、2回戦を迎える。初戦では北大阪大会で見せた打撃を発揮できなかったが、2回戦ではレギュラー全体が当たりを見せないと厳しい。藤原恭大、根尾昂をつなぐ3番・中川卓也、7番・大阪桐蔭山田健太の打撃がカギとなりそうだ。
投手は柿木蓮の連投になるのか。左腕・横川凱、二刀流・根尾昂の登板も十分に考えられる。
一方、沖学園はエース・斉藤礼がどこまで大阪桐蔭打線を交わすピッチングを見せることができるか。打線では当たりを見せている4番・吉村 脩希、3番・三浦 慧太や、キーマンとなる1番主将・阿部 剛大に注目したい。速球派右腕・石橋 幹にも登板があるのか注目だ。
延長タイブレークを制した佐久長聖の原動力は、ともに140キロを超える速球を投げる林虹太、北畑 玲央の両右腕。林が試合を作り、北畑が締めるパターンでいきたい。一方、高岡商は復調の兆しを見せた山田龍聖が状態を上げることができるか。1回戦同様、6回~7回前後で球威が落ちる可能性がある。そこでベストタイミングで継投することができるか。打線も140キロを超える投手を攻略する打力を持っており、5~6点勝負の活発な打撃戦となりそうだ。
智弁和歌山を破った近江と近大付を破った前橋育英の対戦。ともに投手力が高く、捕手のレベルが高く、守備力が高い。締まった好ゲームが期待できそうだ。近江は4本の矢というように、松岡 裕樹、金城 登耶、佐合 大輔、林 優樹の4投手の力量は大会屈指。4人をうまく継投策を見せていきたい。打線は2本塁打を放ったスラッガー・北村恵吾を中心に強力。
対する前橋育英はエース・恩田慧吾と小池悠平のバッテリーで近江打線をしのいでいきたい。この試合でも守り勝つ野球を実現できるか注目だ。