第749回 東西ともに熱戦が繰り広げられた、愛知100回目の夏を振り返る!2018年08月09日

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【目次】
[1]危険な暑さの中で争った東愛知の代表枠
[2]西愛知は順当といえる8強が接戦を演じた

危険な暑さの中で争った東愛知の代表枠


愛知産大三河

 愛知大会のメイン球場となった岡崎市民球場のある岡崎市では、今年になって何度も報じられている「危険な暑さ」となっていた。スタンドは最高温度45℃を示したという。その対策として、スタンドやベンチには扇風機を増設し、外野席にも日よけ用のテントを張った。さらには、準決勝の開始時間は一時間繰り上げて午前9時からと、少しでも気温上昇しない時間帯に試合をこなしていこうという対応をした。また、準決勝以降は東大会と西大会が1日交替だったのを準決勝と決勝の間に1日休養日を設けて、中2日とするなどの対策がとられた。

 そうしたスケジュールの中、東西の三河地区と知多地区の東大会では、「30校くらいにチャンスがある混戦状態」という予想だったが、候補の筆頭に押されていたのが豊川だった。その豊川に対して準決勝で対戦した西尾東は4回に逆転すると、その後も細かく得点して最後は一気に爆発して相手ミスもあってコールド勝ち。寺澤康明監督は、「ウチがコールド勝ちなんていうのは、まったく想定外です。その逆ならば、いくらでも想定できたのですが…」と興奮気味だった。しかし、準々決勝でも昨夏のベスト4の豊橋中央に快勝していた。春季大会は地区予選で敗退からのチーム再建だっただけに見事と言っていい。

 それにしても、西尾東は12年、16年とベスト4、そしてこの夏初の決勝進出と躍進著しい。記念大会でチャンスが増えた西三河勢は、この西尾東に限らず安城、好投手の横田君を擁していた豊田工刈谷などの公立勢も、私学の愛知産大三河も「今年は千載一遇のチャンス」と甲子園を狙ってきていた。最終的にそれを実現したのは愛知産大三河だったが、やはり投手力でエース松原 絃介君が防御率でも1点に満たない数字で安定していたのと、上田 希由翔君、櫻井 仁生君らの中軸を任された2年生が櫻井春生監督の起用に応えたのが大きかった。

 8強には西尾東のほか公立勢では刈谷安城半田が残った。また、知多勢としては日本福祉大附もベスト8に躍進したのは見事だった。その一方で、8強を前に10年前の代表校大府豊川に序盤でペースに乗り切れず、大敗してしまった。

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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