目次

[1]文徳が本命不在の大会をリード
[2]有力3チームを追う存在

 61チームが参加する熊本大会が、7月4日からスタートする。昨夏まで4季連続で甲子園に出場していた秀岳館は鍛治舎巧監督が退任。秀岳館1強時代は終わりを告げ、今季は各大会で混戦模様を見せている。大会の展望を見ていきたい。

文徳が本命不在の大会をリード


 昨秋と今春の熊本大会を制した文徳が、本命不在の大会をリードする。チームを引っ張るのは高校通算40本塁打以上を放つ萩尾 匡也(3年)。1年生の春から4番に座り、ホームランを量産してきた。また、エースの津川 颯(3年)は185センチ90kg の堂々たる体格で、130キロ後半の重い球を投げ込む。

 このブロックでは、第6シード熊本商は秋春、NHK旗と3大会でベスト8。力のある3投手による継投で接戦を制してきた。打撃力が自慢の熊本北は、春の熊本工戦で10対3とコールド勝ち。NHK旗で本戦に出場した都立翔陽は、地上10センチの低さから投げるサブマリン投手の米澤葵(3年)がエースだ。このほか、昨夏ベスト4まで進んだ八代も控える。

 2013~15年にかけて3年連続決勝戦で涙を飲んだ文徳。今年は1997年以来の21年ぶり3回目の甲子園を目指すチャンスだ。

 文徳を追う一番手は、秋春の両大会で準優勝だった第2シードの九州学院。打撃の主戦である木村 颯(3年)、工藤 康紀(3年)に加え、二塁手の緒方 敬亮(3年)や遊撃手の川野 涼多(2年)の二遊間は堅い守備だ。チームの総合力は高く、投手次第で甲子園の道は近づく。

 九州学院が控えるブロックでは、第6シードの城北が対抗馬。攻撃野球が持ち味で、NHK旗では九州学院に勝ち準優勝。春は三回戦で秀岳館と接戦を演じている。投手陣は継投で繋ぎ、リードする捕手の高良練(3年)は2塁への送球が1.78秒と強肩が自慢だ。

 九州学院の初戦は、熊本農東海大星翔の勝者。東海大星翔も秋春ともにベスト8で地力はある。春ベスト4の熊本国府は攻めの野球が身上。春ベスト8の鎮西は、エースで主将の相馬蓮樹(3年)が最速145kmと力がある。6年ぶりの夏を狙う古豪の済々黌は守りと機動力のチーム。7年ぶりの甲子園を目指す専大玉名は打撃力が持ち味だ。

 文徳九州学院を追うのは第3シードの秀岳館だろう。去年までの圧倒的な強さが無いとは言え、甲子園を経験している渡辺 瑠維選手(3年)や山下 竜哉選手(3年)が残り、経験に勝る。RKK旗でも文徳に8対1で圧勝。勝ち方を知っているチームだけに、勢いに乗ると3年連続の頂点も現実味が帯びてくる。