戦国千葉2018 西千葉 「習志野、専大松戸の二強を追うチームは?有力校を徹底紹介」
西千葉大会は11日の東京学館船橋vs白井の開幕戦からスタートする。習志野、専大松戸がリードする今大会。各ブロックの注目校を紹介したい。
習志野は春にはない野球を見せることができるか?
西千葉注目の選手たち
春準優勝の習志野は、四街道北と佐倉の勝者と対戦する。習志野は右の本格派・古谷拓郎、技巧派の佐藤、140キロ台の直球で押す飯塚と3人の好投手を擁する。この3人のまま体制でいくのか、それとも新戦力が出てくるのか。打線は俊足巧打の根本翔吾、勝負強い右の強打者・柏木貞治など巧打者が出てきた。春季県大会で課題となった4番の存在も岡尚吾が作新学院戦で本塁打、日大三戦も適時打を放ち、少しずつ4番打者らしさが出てきた。ただ習志野の小林徹監督は春の陣容のままでは勝てないと考えているはず。1年生が出てくるのか、2、3年生で「こんな選手がいたんだ!」と驚かせる選手が出てくるのか注目したい。
同ブロックでは日体大柏が対抗馬か。昨冬、千葉県選抜で台湾遠征を経験した右の大型サイドハンド・箱山慶人、強打者・エドポロキングなど個々の戦力は高い。さらに総合力を高めて頂点を狙いたい。
Cシードの西武台千葉は実籾と浦安の勝者と対戦。西武台千葉は140キロを超える速球を投げ込む神野 竜速、主将・梶山拓巳を中心に投打の軸が揃った強豪だ。同ブロックでは千葉英和vs国府台の対決が初戦から実現。さらに同ブロックには日体大柏と、熾烈なブロックとなっている。
中央学院は昨秋ベスト16の柏南と松戸馬橋の勝者と対戦。中央学院は春季県大会でエース大谷 拓海が登板せずそれ以外の投手が登板。昨秋まで投げていた右サイド・西村陸だけではなく、潜在能力を高く評価された2年生右腕・畔柳 舜が成長を見せた。大谷は投打両面で成長を見せ、この大会で格の違いを見せることができるか。また打線全体の底上げやニューヒーローの登場にも期待したい。また同ブロックでは1回戦からスタートする東海大浦安の存在が不気味である。
八千代松陰は我孫子東と沼南の勝者と対戦するように初戦から険しいカードとなった。八千代松陰はエース・清宮虎多朗がこの春は自慢の速球が走らず悔しい想いを味わった。1試合当たりの球数をどれだけ減らすことができるか。力まなくても140キロ前後の速球を投げ込む技術をつかむことができるかに尽きる。打線は全体のつながりで勝負していきたい。
我孫子東は投打の逸材が揃っているが、ただこの春の県大会では思うような野球ができず、2回戦敗退で終わった。この夏の台風の目になるか注目したい。沼南は2015年に春季関東大会出場がある伝統校。
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流通経済大柏、専大松戸は投打ともに戦力十分
流通経済大柏 高坂 綾
流通経済大柏は千葉日大一と野田中央の勝者と対戦。流通経済大柏は最速142キロ右腕・高坂綾、140キロ近い速球を投げ込む2年生の千葉嵐、右腕の岡本遼など投手力の高さは県内トップクラス。上位下位と切れ目のない打線も特徴だ。総合力の高さを考えれば、専大松戸の対抗馬となるだろう。
またCシードの東京学館浦安は我孫子二階堂と行徳の勝者と対戦する。
東京学館浦安は我孫子二階堂と行徳の勝者と対戦。手堅い野球で春は勝ち進めたが、3回戦で習志野にコールド負けした経験を力に変えることができるか。
千葉敬愛は印旛明誠と東邦大東邦の勝者と対戦。千葉敬愛は130キロ後半の速球と鋭いスライダーのコンビネーションで勝負する新原渉を軸に守り勝つチーム。上位打線を中心に畳みかける打線も脅威といえるだろう。ノーシードには好投手・須藤暖人擁する市立船橋も怖い存在。しっかりと立て直して、強い市立船橋を見せることができるか。
そして優勝候補・専大松戸は薬園台と千葉商大付の勝者と対戦。投手陣では右サイドから130キロ後半の速球を投げ込む横山陸人、130キロ中盤と鋭いフォークを武器にする杉田智也、長身右腕・武田龍信と顔ぶれは充実。速球派右腕・古川信之介が復活すれば、さらに盤石のものとなる。打線は3番・昆野海翔、4番・今里凌だけではなく、上位下位と長打力ある選手が揃う。関東大会では前年からレギュラーとして活躍していた尾川龍馬が復帰した。けが人が復帰し、競争が過熱すれば、さらにハイレベルな野球ができるだろう。同ブロックでは強力打線が持ち味の東京学館船橋が登場する。
文=河嶋宗一