第708回 連日接戦の気配漂う、東西愛知大会の夏の展望!【大会展望】2018年06月29日

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【目次】
[1] 【東愛知】豊川、愛産大三河がわずかにリードだが20~30校くらいにチャンス
[2] 【西愛知】東邦が頭一つリードするが、享栄、至学館に誉と中京大中京も追う

 記念大会ということで、今年の愛知大会は東西に分かれての2校代表ということになった。東地区は東西の三河地区に知多地区が加わって全101校。西地区は名古屋市と尾張地区で全85校が参加。ともに激戦区となるがその展望を見ていく。

【東愛知】豊川、愛産大三河がわずかにリードだが20~30校くらいにチャンス



桜丘と愛知産大三河

 シード8校は公立校と私学がちょうど4校ずつというバランスとなった。とにかく、最大の壁でもある名古屋市内勢との対戦がないだけに、各校ともに、「今年は千載一遇のチャンス(実際には10年に一度ずつのチャンス?)」とばかりに、気持ちも充実しているであろう。

 有望視されるのは、やはり私学勢で春季県大会でも東邦と競り合った豊川を筆頭に、昨秋の県大会準優勝校で、先の招待試合では大阪桐蔭を下して自信を得ている愛知産大三河。さらには昨秋のベスト4桜丘が僅差ながらも3強と言うことになる。

 豊川は竹田龍惟君と竹内義将君が投打の軸となる。チームとしての安定感は一番と言ってもいいであろう。愛知産大三河松原 絃介君が大阪桐蔭相手に好投してさらに自信を深めた。「どことやっても、苦しい試合になります」と、櫻井春生監督は言うが、大勝はしないが、きっちりと手堅い試合運びは、チームの持ち味でもある。打線は上田 希由翔君と監督の息子櫻井 仁生君の2年生が中軸を任される。桜丘は近年安定した力を示している。今年も濱田 康太君、小林 拳誠君らの投手陣は杉澤哲監督の信頼も高い。

 昨夏のベスト4進出で躍進した豊橋中央は、その時のメンバー何人かが残っており、チームとしても経験値は高い。

 公立勢では西尾刈谷安城知立東がシードとなっているが、安城は昨秋もベスト8に進出している。かつて岩津で県大会ベスト4に導いた実績のある丘友嗣監督の指導で、積極的に仕掛けていきながらも、手堅くきちんと進めることも怠らないという野球が定着しつつある。この夏も、台風の目になりそうだ。西尾も、この4月から母校に戻った田川誠監督が「私が意図している以上に、選手たちが自分で考えてプレーをしていってくれる」と、チームの勢いを感じており、面白い存在になりそうだ。

 その西尾と3回戦で当たりそうなのが豊田工だ。昨夏のベスト8だが、その原動力でもあった横田 龍也君が残っている。実現すれば、序盤の好カードともいえようか。さらには、その勝者が、夏には毎年好チームに仕上げてくる西尾東と当りそうな組み合わせとなっており、このゾーンは激戦となりそうだ。

 刈谷の初戦、東浦との激突も好カード。この勝者はベスト8まで駆け上がれる勢いがありそうだ。知立東は初戦の岡崎学園、次が東海商と日本福祉大附の勝者で、これも難敵だ。日本福祉大附は知多地区で躍進著しい気鋭である。

 さらにはノーシードながら、県大会後の全三河大会を制した成章も、伝統校だけに夏に強さを示すであろう。桜丘のゾーンだが、ここには時習館半田刈谷北など、丁寧なチーム作りをしている公立進学校もいる。

 上位30校くらいが競り合っており、勢いに乗ればどこにでもチャンスがあるというのが正直なところであろう。

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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