第658回 春の東京に起こった2つの「トウテイ」。夏はどんな流れになるのか?2018年05月13日

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【目次】
[1]4強を西東京勢が独占
[2]修徳が順天に敗れる波乱

【配信したレポート一覧】
準々決勝:早稲田実vs関東一
準々決勝:国士舘vs東海大菅生
準々決勝:創価vs帝京
準々決勝:日大三vs都立小山台
準決勝:日大三vs早稲田実
準決勝:国士舘vs創価
決勝:日大三vs国士舘

4強を西東京勢が独占



優勝した日大三

 「打高投低」に「西高東低」。今年の春季都大会は、2つの「トウテイ」の傾向が顕著だった。
 昨夏の甲子園から続く打撃上位の流れは、止まりそうもない。「背番号1はいても、エースはいない」と話す監督も複数いた。

 打者では、野村 大樹早稲田実業)、石橋 康太(関東一)、日置 航金子 凌中村 奎太日大三)、片山 昂星東海大菅生)、保川 遥二松学舎大附)のほか、走塁がうまく曲者タイプの田中 幹也東海大菅生)、内藤 晃国士舘)など、目立つ選手が何人もいた。

 一方投手では、二刀流の中村 奎太日大三)、雪山 幹太早稲田実業)、菊地 郁也創価)に、石井 崚太井田 尚吾草薙 柊太国士舘)など、上位進出校には好投手がいるが、例年に比べると、ややインパクトに欠ける。

 また4強は、日大三国士舘早稲田実業創価と、全て西東京勢が占めた。これは12年ぶりのことである。また8強に残った東東京勢の3校も、都立小山台日大三に5回コールドで敗れたのをはじめ、帝京創価に1対7で完敗。関東一早稲田実業相手に終盤粘りをみせたものの4対6で敗れるなど、かなり寂しい結果になった。

今年も日大三・早稲田実のライバル対決に注目


 総合力の高いチームが4強に残った。特に優勝した日大三は、秋の優勝の主力に加え、左腕の河村 唯人、長身の2年生・廣澤 優といった投手陣に加え、捕手の佐藤 英雄、外野手の上野 隆成ら、控えだった選手が活躍し、選手層がさらに厚くなった。
 国士舘は左の3本柱がどうしても注目されるが、永田昌弘監督の下、相手の隙を突く走塁に磨きがかかった。
 関東大会に進んだ両校は、投手の層が厚いのが強みだ。日大三桐光学園国士舘木更津総合と初戦で対戦する。厳しい戦いが予想されるが、投手の数が多い分、勝ち進むごとに力を発揮できるのではないか。

 早稲田実業はエースの雪山に加え、池田 徹石井 豪ら控え投手も活躍。江本 達彦ら下位打線も好調だ。清宮 幸太郎(日本ハム)がいた昨年に比べると、スケールは小さくなったが、どの打順からでも得点できる今年の方が、相手校は対策が立てにくいのではないか。
 創価は、エースで4番の菊地 郁也、3番の浪川 広之、2番の藤井 隼、1番の門脇 誠という、1年生の夏から公式戦に出ている4人を中心にチームがまとまっている。秋は大敗した帝京に、春はリベンジを果たしており、戦力は充実している。

 今大会のクライマックスは、準決勝の日大三早稲田実業戦であった。試合開始後には、久々に一時札止めを意味する入場制限が行われた。場内のボルテージが上がる中、試合は追いつ追われつの展開になったが、8回表に日大三の速球投手・井上 広輝が肘の張りを訴え降板した後、緊急登板した河村の好投が勝利の原動力になった。

【次のページ】 修徳が順天に敗れる波乱

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