目次

[1]好投手・佐伯 亮太朗打ち崩し42年ぶりの春制覇を果たした宇部工
[2]夏に向け期待を感じさせる公立勢の活躍

好投手・佐伯 亮太朗打ち崩し42年ぶりの春制覇を果たした宇部工


 

 宇部工が1976年以来、42年ぶりの春制覇を果たした春季山口県大会。大会の印象的な場面、戦いぶりの紹介を交えつつ、今大会の総括を行いたい。

 

 優勝した宇部工は準決勝進出4チームのなかで唯一の公立校。準々決勝は4カード全て「私立VS公立」の構図となったが、宇部工が登場する第4試合までの3試合で残りの公立校は全て敗退。「4強は全て私立校になるか」という空気が立ち込めるなかで始まった、秋準優勝の有力校・高川学園との一戦は非常に鮮烈な試合内容だった。

 高川学園先発の佐伯 亮太朗が、投げては前半5回を無安打、打っても左中間を破る適時二塁打を放つなど、投打に活躍を見せ、試合序盤は高川学園ペース。追いかける宇部工は、6回に3安打を集めて逆転するなど、徐々に佐伯を捉え始め、最終的には8安打7得点。守りでは、先発した背番号8の久保田 巽が130km/h中盤の直球を武器に、粘りの3失点完投で勝利を手繰り寄せた。

 

 この逆転勝ちで波に乗った宇部工は、準決勝で早鞆を4-3、決勝ではセンバツ出場の下関国際を9-5で降し、県の頂点へ。地区大会を含めた6試合で合計39得点と大会を通じて、打線全体の強いスイングが際立っていた。県1位校として臨む地元開催の中国大会での打撃にも要注目だ。

 

 準優勝の下関国際は、エース・鶴田 克樹の登板を下関工科 戦の1イニングに留め、投手陣の底上げを図った。今大会、投手として台頭したのが、1年夏から外野手として試合出場を続けている木村 大輝。バランスの良いフォームから投じるスピンの効いたストレートは、球速表示以上のキレを感じさせた。

 

 6回まで0行進が続き、最終的に1-0で勝利を挙げた準々決勝・徳山戦を筆頭に、緊迫した場面でも崩れない守備、そつなく点を奪う試合巧者ぶりは今大会も光っていた。厚みを増した投手陣で、昨夏今春に続く、3季連続の甲子園出場がかかる夏に挑む。

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