第639回 【決勝展望】センバツ連覇を狙う大阪桐蔭か?24年ぶりの優勝を狙う智辯和歌山か?2018年04月04日

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 23日から開幕した第90回記念選抜高等学校野球大会もついに決勝戦を迎え、最後のカードは大阪桐蔭(大阪)vs智辯和歌山(和歌山)に決まった。大阪桐蔭は1982年のPL学園以来となる選抜連覇を目指し、智辯和歌山は1994年以来、24年ぶりとなるセンバツ優勝を狙っている。今回は激戦が予想される決勝戦の見所を紹介したい。

 昨秋、両校は近畿大会の決勝で対戦している。試合は投手戦となり、0対0で迎えた6回裏、根尾 昂の本塁打で大阪桐蔭が1点を先制。その1点をエース・柿木 蓮が守りきり完封。大阪桐蔭が近畿大会優勝を果たした。この戦いから半年を経た今、智辯和歌山の打撃の破壊力は数段レベルアップしており、昨秋とは一転して打撃戦が予想される。

まずは今大会の両校のチーム成績を見てみよう。
大阪桐蔭 【打撃】打率.361 1本塁打 42得点 OPS.975 5盗塁 
      【投手・守備】防御率1.15 被安打率.180 奪三振率11.08  2失策
智辯和歌山 【打撃】打率.336 2本塁打 34得点 OPS.878 2盗塁
      【投手・守備】防御率6.16 被安打率.262 奪三振率6.63 8失策

智辯和歌山 個人投手成績個人野手成績、大阪桐蔭 個人投手成績個人野手成績

 数字の上では打撃力、投手力、守備力とどれをとっても大阪桐蔭が優れている。その指標通りにいけば、大阪桐蔭が有利に試合を運ぶだろう。しかし智辯和歌山は、準決勝の東海大相模戦でも投手力では不利だったが、それを上回る強打を見せ逆転勝利を呼び込んだ。今年の智辯和歌山は多少の失点でも取り返してしまう強みがあり、大阪桐蔭はそれを一番警戒しているはずだ。

 智辯和歌山打線でカギを握るのは、ここまでチーム最多となる7打点を記録している黒川 史陽(2年)だろう。準々決勝の創成館戦で追撃となる本塁打にサヨナラ二塁打、準決勝の東海大相模戦では8回に同点適時打、延長10回に試合を決定づける適時打と調子を上げてきている。選球眼も良く、簡単には打ち取れない。黒川をそのまま6番で起用するのか、打順を上げるのかに注目が集まる。またスラッガー・林 晃汰(3年)は打率2割ちょうどながら、6打点を挙げており、この勝負強さを決勝戦でも発揮したい。

 優勝の条件はこれまで見せた強打を発揮すること。劣勢になっても後半に畳みかける攻撃を見せ、大阪桐蔭にプレッシャーをかけていきたい。

 一方、大阪桐蔭智辯和歌山打線の中心である林と黒川の2人を徹底マークし、2人の前に走者をためない展開にすることが問われるだろう。投手陣総動員でしのいでいきたい。

 打線では打率.500の根尾 昂、打率.438の山田 健太など打撃好調な選手たちがしっかりと勝負強さを見せたいところ。また準決勝でサヨナラ安打を放った藤原 恭大は、昨年の選抜決勝戦で2本塁打を放った強運を今年も発揮したい。

 大阪桐蔭が総合力の高さで試合を制するには、序盤でどれだけ点差をつけ、ミスからピンチを広げない試合運びができるかが鍵となる。

 両校には決勝戦に相応しいハイレベルなゲームを期待したい。

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河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
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  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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