目次

[1]Cブロック 〜興南宮城 大弥の復活度に注目 〜
[2]Dブロック 〜攻の石川か!守のコザか!〜

 65回目を数える沖縄県高校野球春季大会が来る21日に開幕する。第1シードの沖縄尚学、第2シードの興南の二強と第3シード沖縄水産、第4シード石川の古豪が絡む春の展望を、後編ではCブロックとDブロックを中心に見て行きたいと思う

Cブロック 〜興南宮城 大弥の復活度に注目 〜



興南の宮城 大弥選手

  一年生ながら、夏の選手権でヒーローとなった興南宮城 大弥智辯和歌山の前に屈したが、聖地甲子園でも登板したスーパールーキー。秋でも、九州大会が懸かる準決勝に登板し完封勝利。ひと冬越えたこの春、対外試合解禁後の対大阪桐蔭戦で、交流戦とはいえ2失点で完投した。沖縄尚学・知念と並ぶ"双璧"左腕が興南の強みだ。その興南にぶつかるのが美里工。冬トレで個々の力をアップさせてきた歴代の先輩たちと同じく、現ナインたちもレベルアップをしてきた。我喜屋監督vs神谷監督の、県屈指の名将対決にも注目が集まる一回戦屈指の好カードは、ゲームセットの声が聞こえるまで分からない。

 秋、球陽は知念に5失点、那覇国際糸満に3失点。両校の力の差はそこまでないと感じる。こちらも進学校同士の対決とあり、そのライバル意識が生むひとつひとつのプレーにも注目だ。

 秋、沖縄水産に2点差と迫った普天間がやや有利か。その沖縄水産相手に2失点完投の仲本 光希、4番で2安打を放った久保 仙太郎の投打の柱で勝ち上がりたい。対する北中城は、コールド負けした秋の課題をどれだけクリアしたか問われる。

 興南美里工戦に劣らず好カードなのが、この宜野湾八重山戦だ。宜野湾は投打で主戦の國仲 祐太に全てが懸かる。興南戦で5回に2点を失ったものの、その後9回までゼロに抑えた豪腕だが延長で力尽きた。2017年の春、同年秋と対峙した打倒興南の思いは誰よりも強い。同じブロックに入ったのも偶然ではないだろう。

 対する八重山はチーム力に優れる。秋の沖縄工戦でエース川原 光は9奪三振をマーク。12安打を浴びたが12イニングを2失点で抑える粘投も特徴のひとつ。打線は沖縄工の投手陣から12安打を放った。國仲といえど、簡単に抑え切ることは難しいかも知れない。

 前原南風原浦添工美里の山はほぼ4校ともに差は少ないとみる。前原南風原浦添工は打線のアップが、美里は投手陣の整備がどれだけ積み上げたか問われる春となる。

  秋のベスト8具志川商と1点差ゲームを演じたのが具志川。同じ市内の学校だけに走られるのは面白くない。この春はオレたちの番だと燃えていることだろう。3安打1打点の高江洲 雄基、2安打1打点の山城 祐喜のクリーンアップの成長度が楽しみだ。対する南部工は、秋コールド敗退の悔しさを春にぶつけたい。

 一年生中央大会ベスト4、そして昨夏のベスト4と、勝者の道を歩んできた八重山農の新三年生。自信を持って臨んだ秋だったが、1点の重みを感じる敗退を喫した。鷹野 蒼治郎や仲野 太陽など主力メンバーが、長い冬となったこの期間をどう過ごしてきたか。それを確認する春となる。対する沖縄カトリックは僅か12名でこの一年を乗り切ってきた。解禁後の交流戦では、広島国際学院岡山理大附などと好ゲームをするまでに成長。少ない人数でよく現れるケガや故障が、チーム内にどれだけあるか分からないが、層の薄さを感じさせないプレーで秋の嘉手納戦に続く大物食いをしたい。