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第624回 第90回センバツ逸材野手【西日本編】ガイドブック2018年01月28日

左から谷合悠斗(明徳義塾)、藤原恭大(大阪桐蔭)、森下浩弥(おかやま山陽)
第90回記念選抜大会の出場36校が決まった。今年はどんな選手がいるのか?これまで、東日本野手編(北海道・東北・関東・東京・東海・北信越)を紹介してきたが、最終回では西日本野手編(近畿・中国・四国・九州)を紹介したい。
■西日本 注目野手リスト
・藤原 恭大(大阪桐蔭)
・根尾 昂(大阪桐蔭)
・山田 健太(大阪桐蔭)
・中川 卓也(大阪桐蔭)
・小泉 航平(大阪桐蔭)
・文元 洸成(智辯和歌山)
・冨田 泰生(智辯和歌山)
・林 晃汰(智辯和歌山)
・北村 恵吾(近江)
・中尾 雄斗(近江)
・家田 陸翔(近江)
・宮田 康弘(乙訓)
・森下 浩弥 (おかやま山陽)
・井元 将也(おかやま山陽)
・鶴田 克樹(下関国際)
・門叶 直己(瀬戸内)
・谷合 悠斗(明徳義塾)
・渡部 颯太(明徳義塾)
・峯 圭汰(創成館)
・杉原 健介(創成館)
・小幡 竜平(延岡学園)
優勝候補に挙がる大阪桐蔭だが、すでに、7人のドラフト候補がいると注目を集めている。投手では、西日本編でも紹介した柿木 蓮、横川 凱。そして野手ではU-18代表入りした藤原 恭大、ミレニアム世代を代表する二刀流・根尾 昂、高校通算12本塁打の大型二塁手・山田 健太、主将・中川 卓也、強肩捕手・小泉 航平の5人だ。
藤原は今年の高校生を代表する外野手。長打力、脚力、守備範囲の広さ、スローイングのすべてが一級品。課題は調子の波があること。安定して力を発揮できる術を身につければ、さらに高い評価を受ける選手となるだろう。根尾は、秋季大会で5本塁打をマーク。甘い球を見逃さない鋭さはすごみが増している。根尾が課題とするのは守備。足がうまく動かなかったと分析する根尾は、日々の練習から課題と向き合っている。投げても平均球速140キロ台のストレート、130キロを超えるカットボールで勝負する剛腕。選抜連覇へ向けて投打でフル回転する。
山田は2年秋から二塁手に。大阪桐蔭OBの岩下 知永氏のグラブ捌きのコツを真似て、守備も上達。182センチながら俊敏性ある二塁手として活躍をみせた。中川は、キャプテンシーの高さで逸材揃いのチームをまとめているが、選手としては速球、変化球を巧みに弾き返す打撃技術と堅実な守備が光る選手だ。4年前にプロ入りした香月 一也と似たタイプの強打者。小泉は、前主将の福井 章吾からリードを学び、投手陣の持ち味を引き出し、近畿大会優勝に貢献。パンチ力ある打撃と矢のような送球を見せる強肩も評価が高く、この選抜で不動のドラフト候補と呼ばれる存在になりたい。
近畿大会準優勝の智辯和歌山も戦力は充実だ。4番文元 洸成は1年生から主軸を務める右のスラッガー。2年秋から正捕手に転向し、OBの中谷 仁(元巨人)コーチの指導を受けながら成長を見せてきた。昨夏の甲子園でも本塁打を放った冨田 泰生も期待のスラッガー。昨秋は近畿大会・履正社戦で満塁本塁打を放つなど、フルスイングが脅威だ。
さらに、強打者揃いの智辯和歌山において最も打撃センスが高いのが、1年生の黒川 史陽。黒川は、上宮優勝時の主将だった黒川洋行さん(元セガサミーコーチ)の次男。法隆寺国際戦で豪快な本塁打。逆方向にも長打が打てて、天性の柔らかさを感じさせる打撃は、西川 遥輝(北海道日本ハム)以来の逸材として評判だ。
この布陣に、秋ではケガでベンチから外れていた高校通算29本塁打の林 晃汰が練習復帰。ドラフト候補として注目されていた林がこれまで以上の打撃を選抜で見せることができるか。
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- 副編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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