【山梨展望】「昨夏から県内無敗の山梨学院に続く強豪校たち」
栗尾 勇摩(山梨学院)
7月8日から開幕する山梨大会。昨夏優勝の山梨学院は、清峰で監督を務めた吉田監督が母校に就任してから盤石な力をつけ、ダントツの優勝候補に挙がっている。その山梨学院を止めるのは…。
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各ブロックの見どころを紹介!
山梨学院は県内15連勝中で投打ともに強力だ。まず投手陣を紹介すると、切れのある140キロ前後の直球と曲がりが鋭い変化球を武器に昨夏から活躍を見せた吉松塁、最後に夏にかける大器・栗尾 勇摩、昨秋活躍を見せた左腕・宮内 大河と3枚看板がどこまで機能するのかがポイントだ。打線もプロ注目のスラッガー・五十嵐寛人を軸にした打線は超強力で、ビッグイニングを狙える。全国的に見てもトップレベルの実力を持ったチームといえるだろう。
同ブロックには日大明誠。日大明誠は、強豪校との試合でも連日安打を記録する古澤 友大、エース・野間 友祐など好選手が揃う。同ブロックのシードは強力打線・甲府工が登場。甲府工と同ブロックには甲府城西、日川など実力が揃い、このブロックは早々と強豪校同士の潰しあいが実現しそう。
秋、春ともに4強の日本航空は、エース・松尾勇斗、スラッガー・上栗翔太と投打の軸がいる。甲子園に行くためにはさらに何かを突き詰めることができるか。初戦の相手は峡南と対戦。同ブロックには昨秋関東大会出場の山梨市川に注目。135キロ右腕・内藤秀太、強肩が光り、統率力の高さでチームをまとめる清田竜聖が面白いだろう。同ブロックは、富士学苑が登場。初戦の相手は、塩山と対戦。同ブロックには甲府商の戦いぶりに注目だ。
元巨人でプレーしていた深澤和帆監督の下、着実にチームを強化してきた駿台甲府。注目は2年生ながら、140キロ近い速球を投げる荘司 宏太。荒々しいフォームから繰り出す速球は威力十分。夏には常時140キロ到達も可能な左腕だ。強打の捕手・森本龍司、関東大会では巧みなバットコントロールを披露し、活躍を見せた雨宮久也と個人の能力が高いだけではなく、全体的に守備も鍛えられた好チーム。その初戦の相手は、甲陵と決まった。またシードの笛吹は、都留興譲館と対戦。笛吹は左腕・天野貴月を中心に守り勝つ好チームだ。
昨夏準優勝の東海大甲府の課題は投手陣。中学の時から140キロ台の速球を投げ込んでいた小野寺瑞生だが、実戦力が大きな課題で、そこから脱することができるかがカギとなる。そして、渡部雄大など素質ある投手が多く揃っているが、試合に勝てる投手になるために奮闘が続いている。その投手陣を支えるのは大型捕手・亀田啓太、素質は渡辺諒と匹敵するといわれる沖野谷翔太といった強打者たちがカバーできるか。初戦の相手は、都留と対戦。同ブロックのシードは帝京第三。帝京第三は強力打線が魅力。
大会は7月8日に開幕。23日に決勝戦が行われる。