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第460回 【2回戦展望】ベスト8に勝ち進むのはどこだ?ハイレベルな試合が続く2回戦8試合の観戦ポイントは?2017年03月25日
【目次】
[1]履正社、智辯学園の近畿勢や一気に優勝候補に躍り出た福岡大大濠に注目!
[2]秀岳館vs作新学院、福岡大大濠vs滋賀学園など好カードが目白押し!

三浦銀二投手(福岡大大濠)
3月19日に開幕した第89回選抜高校野球大会もいよいよ2回戦に突入!準々決勝進出をかけて、本日25日から27日まで、2回戦8試合が行わる。その見所を紹介したい。高校野球レポーター・芹 玲那さんから気になった試合の見どころについてもコメントをいただいております!
履正社、智辯学園の近畿勢や一気に優勝候補に躍り出た福岡大大濠に注目!
市立呉vs履正社
延長戦の末、初勝利を飾った市立呉と、日大三相手に打力で圧倒した履正社との対戦。市立呉は、初戦同様、粘り強い試合運びで履正社を追い詰めていきたい。エース・池田 吏輝が、打たせて取る投球で、流れを引き寄せられるか。
履正社は、強打の1番・石田 龍史が好調。石田には、チャンスメイクだけではなく、ポイントゲッターとしての役割をこなすことを期待したい。
1回戦で1安打に終わった3番・安田 尚憲が復調すると、初戦以上の爆発力を見せるだろう。
投手陣は市立呉のしぶとい攻撃をしのぐ投球を見せることができるか。また、ミスで市立呉に流れを渡さないように、安定した守備で盛り立てていきたいところだ。
高校野球レポーター・芹 玲那さんの見どころ!
履正社は秋の勢いもありますし、初戦で優勝候補・日大三を破ってさらに勢いに乗っていると思います。市立呉は持ち味である粘り強い野球でどこまでくらいつくのか楽しみですね!
智辯学園vs盛岡大附
1回戦では最速149キロ右腕・山口 翔を攻略し、勝ち上がった智辯学園。機動力を絡めたり、狙い球をしっかりと絞って打ち返すなど、相手投手を攻略するためには何をするべきなのかが徹底されている。主力打者・福元 悠真、太田 英毅の活躍にも注目していきたい。エース・松本 竜也は、ストレートとフォークのコンビネーションをしっかりと絡めて勝負できるか。
一方、盛岡大附は、10得点を奪ったように強打が自慢。植田 拓、比嘉 賢伸、松田 夏生など一発を打てる打者が揃う。速球にめっぽう強く、変化球に対しても、しっかりと対応できる技術が備わった選手が多い。
投手陣では平松 竜也、三浦 瑞樹は制球に不安を残す出来となった。初戦と同じ内容だと乱打戦になる可能性がある。
高校野球レポーター・芹 玲那さんの見どころ!
去年のエース・村上君からエースナンバーを受け継いだ松本君が凄いと思いました。村上君は去年も投げて打っての活躍でしたけど、その松本君はタイムリー安打を打ったところを見て、そういうところまで受け継いでいるのかなと思っています。
今年の智辯学園はチーム力の高さもそうですけど、連覇するモチベーションの高さ、熱量の高さが感じられました。
盛岡大附はリードされても、逆転してやるんだ!という絶対に諦めず、粘り強い野球をするチームと印象を受けました。お互い初戦とは違う試合展開になると思っていてとても楽しみなカードになると思っています。
報徳学園vs前橋育英
1回戦で21得点を奪った報徳学園は投打ともに状態が上がっており、さらに初戦で5安打を打った永山 裕真はチーム一の俊足で、盗塁も仕掛けられる。エース・西垣 雅矢は昨秋よりも力強い速球、切れのある変化球を投げ込んでおり、さらに打ちにくい投手へ成長した。
前橋育英は、左腕の丸山 和郁、右腕の皆川 喬涼、根岸 崇裕の3本柱は強力。さらに内外野ともに守備は堅く、エラーでの失点は少ない。打線は1番を打つ丸山や、4番を打つ飯島 大夢と勝負強い打者が揃っている。このチームの強みは終盤での強さ。関東大会では2試合続けて逆転勝利を果たしている。
終盤までロースコアの勝負が予想されるゲームになるが、どちらがチャンスをものにするのか?試合終盤まで見逃せない一戦になるだろう。
福岡大大濠vs滋賀学園
福岡大大濠のエース・三浦 銀二は1回戦では最速146キロを計測。スタミナも十分で、この試合も、完投が期待できる。打っては、創志学園戦で、二打席連続本塁打を放っている樺嶋 竜太郎など下位打線を中心に当たっている。あとは、無安打に終わった3番古賀 悠斗(3年・捕手)、4番東 怜央が真価を発揮すれば、さらに怖い打線となる。
滋賀学園は東海大市原望洋戦で先発して、延長14回を完投した棚原 孝太は、フルで投げさせるのは難しいことが考えられ、エース・神村 月光の完全復活が勝利のカギとなる。
下級生時代から好投手として注目されてきた2人の投げ合いを実現し、最後までロースコアの勝負を展開することを期待したい。
高校野球レポーター・芹 玲那さんの見どころ!
福岡大大濠は、グラウンドに立った雰囲気からして貫禄があると思いました。
初戦を振り返ると、8番樺嶋君の二打席連続本塁打には驚かされました。この試合は3番の古賀君、4番東君に注目していたのですが、いきなり樺嶋君にホームランが出たと思ったら、創志学園のエース・難波投手から打ったと思って、さすがだなと思います。ますます見逃せません!
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- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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