第452回 スラッガーの好敵手はこの投手だ!センバツ出場を決めた話題の投手は?2017年01月29日

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【目次】
[1]ドラフト候補になり得る右投手、左投手は?
[2]三浦、松本、神村など経験豊富な右投手にも期待

 大会を盛り上げるには必ず主役のライバルとなる存在が必要だ。今大会でいえば、清宮 幸太郎早稲田実業)が主役になるのは間違いない。だが清宮をはじめとした強打者を抑える投手が出てこそ、この大会の面白さは数倍となる。さて今大会、主役になりそうな投手は誰になるのか。

ドラフト候補になり得る右投手、左投手は?

竹田 祐(履正社)

 まず選抜の投球次第で、一気にドラフト上位候補に上がりそうな投手を紹介したい。
明治神宮大会で清宮を抑え込んだ竹田 祐履正社関連記事)は好敵手といっていいだろう。上半身、下半身のバランスが取れたフォームから繰り出す速球は常時140キロ台で、ここぞというときに143キロ~145キロのストレートがいく。スライダー、フォーク、カーブを丁寧に投げ分ける投手で、神宮大会での投球で世代を代表する投手となった。本人が目指す150キロに近づく成長ができれば、ドラフト上位候補に浮上する可能性を持っている。

 そして最速146キロ右腕・金久保 優斗東海大市原望洋)もドラフト候補と期待したい。昨秋は不調でマックスが出ても140キロそこそこだったが、それでも勝てる投球に徹し、関東大会準優勝に導いた。今年は勝つだけではなく、内容のある投球を見せてアピールしていきたい。

 最速149キロ右腕・山口 翔熊本工)のしなやかな腕の振りから繰り出すストレートは手元でぐっと伸びるストレートで、さらに得意のスライダーは右打者に対しては、内角、外角にも使うことができる。秋季大会では粘り強い投球を見せて、九州大会4強に導いた。あとは狙い通りに投げ分けるコマンド力、そして変化球の精度をより高めて選抜に臨んでいきたい。名門復活は山口の右腕にかかっている。

 今年は好左腕が多い。一番の注目は、日大三櫻井 周斗。高校2年夏の直前まで野手だったが、小倉全由監督の勧めで、投手へ転向。最速144キロのストレートと縦に鋭く落ちるスライダーのコンビネーションで三振を奪い、あの清宮 幸太郎から5三振を奪い、大きく注目を集めた。打倒・早実を目指して取り組む櫻井。また早稲田実業との対戦が実現すれば、名勝負が実現するかもしれない。課題は投球の幅を広げること。縦スライダー以外で決め手となる変化球を身に付けていくことが不可欠となる。

 また神宮大会で最速143キロを計測した長谷川 拓帆仙台育英関連記事)は、この大会の投球次第でドラフト候補に挙がっておかしくない投手。神宮大会では絶不調で投げ方のバランスも崩していたが、フォームのバランスを取り戻し、球速、球威、コントロールも一段とレベルを上げることができれば、ドラフト候補に浮上する投手だろう。また池谷 蒼大静岡)も神宮大会では不調に終わり、130キロ後半で、変化球の切れも悪かった。もう一度自分の技術を見つめ直し、万全の状態で臨みたいところ。第1戦でドラフト候補にふさわしいピッチングができるか注目だ。
長谷川、池谷は強打者を抑えられる絶対的な決め球を身に付けておきたいところ。強打者を抑えるピッチングができれば、評価は大きく上がりそうだ。

 また関東大会4強入りの原動力となった左腕・丸山 和郁前橋育英)は楽しみな逸材だ。小柄なフォームから繰り出す常時140キロ~143キロの速球は切れ味抜群で、さらに小さく切れるスライダーの切れも素晴らしい。また走塁、守備、打撃のスキルも高く、まさに野球センスの塊。関東大会準々決勝慶應義塾戦では丸山が登板してから流れが一気に変わったように、前橋育英の勝敗を左右する存在に違いない。

【次のページ】 三浦、松本、神村など経験豊富な右投手にも期待

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河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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