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【埼玉展望】本命不在の埼玉大会を制するのは?各ブロックの好カード、見所を紹介!

2016.09.19

 22日から開幕する埼玉県大会。埼玉の面白さは何か?といえば、序盤から拮抗した戦いが多いということだ。今年はまさに本命不在。そしていきなり注目のカードが多く、まさに開幕から見逃せないカードばかりとなった。そんな今大会の見所を紹介していきたい。

組みわせ表も合わせてチェック!!

一番の注目は浦和学院vs川越東

清水 洋炳(浦和学院)

 まず聖望学園のブロックから紹介していきたい。

 聖望学園桶川と対戦。聖望学園の強みは何といっても打撃だ。地区予選西武文理山村学園といった強豪相手に2試合で9,10得点の計19得点と毎試合大量点を取れる打線はかなり脅威といっていい。その勝者は投手力、守備力が高い浦和実業と1年生レギュラーが多い昌平との勝者と対戦することが決まっている。

 同ブロックを見ると俊足巧打の三上ケビン、長打力が高い室賀 優斗など個人の能力が高い叡明と185センチの長身右腕・坂田怜擁する正智深谷の対決は注目だ。その勝者は川越工と対戦と序盤から見離せない試合が多い。また立教新座vs県立川口の対決も面白い。立教新座は左腕・土屋 宏輔の投球がカギを握る。また県立川口は、打力が高く、打撃戦に持ち込んでいきたいところだ。

 隣のブロックの注目は何といっても浦和学院vs川越東の対決が初戦で実現したこと。去年準々決勝で対戦して、浦和学院が延長13回に及ぶ熱戦を制しているが、今回も激戦となりそうだ。今年の浦和学院は投手力で勝負。地区予選で好投を見せている 清水 洋炳、1年生ながら130キロ後半の速球を投げ込む佐野 涼弥の投球に注目だ。

 川越東は打線は強力で投手陣は継投策で勝ち上がる。まだ戦力が固まり切っていないが、潜在能力が高い選手は多いだけに、総力戦で勝負をしていきたいところだ。

 山村国際vs春日部東の好カードがいきなり実現し、その勝者は高岸 知輝今井 脩斗の2人を中心とした強力打線で勝負する早大本庄と対決することとなっており、こちらも面白いカードだ。夏ベスト4の大宮東は安定感抜群のエース・菅原 隆史、主軸の緒方 康貴が残り、上位進出を狙う。また新鋭校・星野の戦いぶりにも注目だ。

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[page_break:春日部共栄、花咲徳栄も初戦は厳しい相手]

春日部共栄、花咲徳栄も初戦は厳しい相手

綱脇 慧 (花咲徳栄)

 春日部共栄は、右サイド気味から130キロ前半の直球、曲りが鋭い変化球で勝負する春日部共栄山本 大貴に注目。打っても主軸を務める選手でまさに投打のキーマン。山本を共に主軸を打つ又吉 一瑳など打線に切れ目はなく、投手陣の駒数は県内でも豊富で、継投策で勝ち上がることになりそうだ。

 対する本庄東は左腕エース・桐敷 拓馬の完成度は高く、打線も機動力を仕掛けたりと心理戦に持ち込むのが上手いチームで春日部共栄にとっては嫌な相手となった。それを勝ち進むと打撃戦が得意な春日部と伸び盛りの細田学園の勝者と対戦する。市立川越vs熊谷商業も公立校同士の一戦も面白い。市立川越は左腕・メンディス 海の投球がカギを握っている。

 2015年夏準優勝で、その姿を見て多くの1年生が入学。そして主力選手へ成長している白岡小鹿野と対決。本庄第一は130キロ前半の速球、キレ味鋭い変化球で勝負する右腕・中田 流生に注目。中田を中心とした守り勝つ野球が持ち味だ。

 そして4季連続の甲子園出場を狙う花咲徳栄は、清水 達也綱脇 慧の右腕2人が残り、打線は西川 愛也を中心とした打線は強力。初戦の相手は南部地区予選埼玉栄を破っている慶應志木と対決。慶應志木は左の好打者・大嶋 駿がチームを引っ張る。花咲徳栄にとっては苦しい試合が強いられそうだ。また武南を破って県大会出場を決めている開智埼玉平成と対戦する。

 今年は各校、実力が高く、どこが勝ち進んでもおかしくない大会となりそうだ。ぜひ熱戦を期待したい。

(文=河嶋 宗一


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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